2024年 03月 29日 (金)

JUKU ペガサス仙台南光台教室(仙台市泉区南光台)

塾ブログ

2012年3月 6日

「講師×塾長」ページを公開しました

カテゴリ:塾報

 当塾の元塾生・現役講師と塾長矢吹による座談会ページ「講師×塾長」が完成しましたので、こちらのページから是非ご覧ください。

 なお、今回登場していただいた元塾生・現役講師は、板橋佑介さん(東北大学工学部4年生)、野村奈美さん(福島大学大学院修士1年生)、大井翔平さん(東北大学工学部2年生)の3名です。

 また、この座談会のために野村さんが用意してくれた資料「小学校の時期における学びの大切さ」も以下に掲載しますので、よろしければご覧ください。


小学校の時期における学びの大切さ

野村奈美  

こでは、2つの代表的な発達段階を例に挙げて、小学校の時期における学びの大切さについてお話ししたいと思います。

まず、エリクソンの心理社会的発達というものからお話したいと思います。エリクソンは、人間は心理的・社会的に一生涯発達をし続けるという考えを主張した人です。彼の理論のなかで一番有名なのが、アイデンティティの確立というものです。エリクソンは、12歳から15歳の間を前青年期と呼び、アイデンティティの確立が課題となる時期としています。アイデンティティの確立というのは、日本語では自己同一性と呼ばれ、簡単に言いかえれば「自分は自分で他の何者でもない、と思えるようになること」です。このようにして、アイデンティティが確立されることで、自分はどんなことがしたいのか、将来はどんな職業につきたいのかを考える基盤となると言われています。エリクソンは、それぞれの時期の発達において重要となるのは、それ以前の段階でどのように発達課題を達成したのかということであると述べています。前青年期の前段階は、児童期と呼ばれ、6歳から12歳までの時期を指します。この児童期は勤勉性を身につけることが課題となる時期とされています。もし、これに失敗すれば劣等感を持つこととなり、それが次の前青年期において、アイデンティティの確立の大きな阻害要因となってしまいます。もし、前青年期でアイデンティティの確立に失敗してしまうと、自分がどんなことをしたいのかがよくわからず、将来に対しても不安を持ちつづけることになります。こういった問題は、将来の就職、またその後の人生において大きな影響をもたらすことになります。

次にお話しするのは、知能の発達についての理論を提唱したピアジェの発達理論です。ピアジェは、2歳から6歳を前操作期、6歳から12歳を具体的操作期、12歳以降を形式的操作期としました。まず、前操作期というのは、言葉をある程度獲得し、思考を行なっているものの見かけにだまされやすく、論理的思考がなかなかうまくできない段階です。次に、具体的操作期というのは、具体的な場面を用いることによって論理的思考が可能になる段階です。そして、最後の形式的操作期は、「もし~であれば、○○である」というような具体的な場面がない時であったとしても、それについて論理的に思考することができるようになる段階です。この形式的操作期が、知能の発達の最終段階であると言われています。そのため、これらの発達段階のなかでも、具体的操作期は、形式的操作期の基盤となります。知的能力を木として例えるならば、具体的操作期は土を耕す期間であり、形式的操作期は木が育っていく期間であります。

中学校になると定期テストや高校受験を迎え、どの子も勉強という課題に無理やり直面化させられてしまいます。この時、勉強の習慣を身につけていない子どもは、テストの直前まで勉強をせず、前の日に徹夜でなんとかしようとして失敗するでしょう。また、勉強での成功体験が少ない子は、自分なんてバカだから勉強してもしょうがないと最初から勉強することをあきらめてしまうでしょう。そういった事にならないようにするためには、小学校の段階で、学ぶことが楽しいと思えるように勉強での成功体験を増やすこと、また勉強の習慣を身につけることが大切となります。

小学生の勉強は、大人からすれば、子どもが問題を解けないことそのものが理解できない場合もあるかもしれません。しかし、それはしょうがないことです。むしろ、できない問題に取り組んでいる時こそ、その子の思考能力が成長している時だと考えてください。

「そんなのもわからないの」「そんなのできてあたりまえ」なんてことを、子どもに言ってしまったら、子どもは勉強が楽しくなくなってしまい、簡単に成功体験を味わえるゲームに没頭するようになってしまうでしょう。

大人として、子どもの勉強に対してのやる気を引き出す、最大限の支援は、解けない問題に取り組む子どもを励まし、そして解けた時にその喜びを共有することです。ただそれだけで、子どもは自然と勉強そのものを楽しむことができます。また、日常的に勉強をすることが身につけるためには、そういった機会をきちんと与えていくことが必要となります。

最後に、こんな偉そうなことを言った私自身の話しをしたいと思います。私には、家での勉強の習慣は身についていませんでした。けれども、それをカバーしてくれていたのが、この塾ペガサスでした。

塾ペガサスに通うきっかけとなったのは、2歳年上の兄の存在です。兄は、勉強が苦手で、両親はいつも怒りながら勉強を教えていました。ついに両親も困り果てて、兄を塾に通わせましたが、その時住んでいた石巻市内の塾では兄は手に負えず断られてしまい。やっと私が小学校2年生、兄が小学校4年生に進級する時に、祖母のすすめで塾ペガサス南光台教室に出会うことができ、石巻の自宅から通うようになりました。

それまで、「勉強しないと怒られる」という気持ちで勉強していた私ですが、塾に行ってからは、勉強そのものが楽しくなりました。特に算数が大好きで、小学生の時は1学年上の勉強をさせてもらっていました。自分のペースに合わせて勉強ができる。わからない時に、自分から「わからない」と言うまで、自分で考える時間をきちんと与えてくれる。塾長に見守られながら、私は好きなように、楽しく勉強をしていきました。そこでの成功体験が、中学、高校となかなか成績が伸びないなかでも、勉強をあきらめずにやり続ける力を与えてくれ、またそれが高校、大学進学時に第一志望合格という成功体験をもたらしたのだと思います。

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カテゴリ: 塾報  


2009年6月17日

勉強ってがんばってやるものなの?

カテゴリ:塾報

「脳にいい勉強法」の中で、著者苫米地(とまべち)英人(ひでと)氏(脳科学者)は、正しい勉強法の最大のコツは、「がんばらない」ことです、と述べています。

 

その理由は、『頑張るということは、本当はやりたくないことを無理やりやっているわけですから、好きでやっていることと比べて効率が良いはずがありません。

また、イヤなことを無理やりやろうとすると、脳が拒絶反応を起こし、そこから抜け出そうとして、IQがおもいっきり下がります。IQが下がった状態で勉強しても身につくはずがありません。』と、言っています。

そして、逆に『好きなこと、楽しいことをやると、脳は活性化されてIQも上がります。頑張らないからこそIQが上がるわけです。』...。

 

どうですか!? 効果的勉強法は、勉強を楽しむことである、と言う苫米地博士。

 

当塾が提唱している学ぶを楽しむ」も、今世界が注目する脳科学者のお墨付きをいただいた気分です。

 

それでは、どうすればいやいやでなく、子供たちが前向きに勉強するようになるのか、お知りになりたい保護者の皆さんには、夏休み前の面談でお話しさせていただきます。

 

教育コーチの勉強を少々しておりますので、何かしらアドバイスが出来るのではないかと思っています。それまで待てない方のために、少しだけお話ししましょう。

 

大事なことは、「夢を持つ」ということです。目標と言い換えても良いかと思いますし、とりあえずの暫定的なゴールを作る、といっても良いでしょう。

 

お子様との会話で将来何になりたいのか、何をしたいのか、何をしたら楽しいだろうか、どうすれば生き生きとした人生を送ることができるか・・・。といった会話をすることです。

 

もうお分かりですね! それらを実現するためには、何になるにせよ、今、勉強することが、その夢に近づくことになるのですから。

 

そのためにも、お子様に出来るだけ「リアルな夢」を抱かせることです。もちろん暫定的なもので良いのですから。

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2009年5月29日

条件反射的?訓練!

カテゴリ:塾報

私たちは子供のころ、かけ算の九九を覚えるのに

「にいちが2、ににんが4、にさんが6、にしが8・・・」

の文句を何度も何度も言って覚えました。

 

九九はパターン化された文句を何度も復唱することで

私たちの脳に完全にインプットされているのです。

そして何年何十年たった今でも「2×8は?」と言われると、

自然に答えがでてくるのです。

 

さて、子供達のゲームの中に、時間内に相手を倒さなければ

自分の負けになるというものがありますが、

テストもまさに時間内に自分の力を発揮しないと負けなのです。

 

それではテストのための勉強法とは? 

ずばり、九九のような"条件反射的訓練"です。

 

問題を見たら即座に解答法がひらめき、

解答がでてくるように訓練するのです。

 

対戦型のゲームソフトでもそうですが、

「この対戦相手にはこの技で一番はやく負かすことができる。」

と、子供達は多くの経験で知っていますし、

体(手)が勝手に条件反射で動いています。

 

画面上にリアルタイムで、自分の技と相手の反応が

映し出されることによって、

子供達は技をいち早く身につける事ができるのです。

 

「これは、こういう技を使ったほうがいい。」とか

「この場合は、この技ではきかないので、

ああいう技を使ってみよう。」ということを、

瞬時に判断できる力を、経験で身につけているのです。

   

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これを勉強に置きかえたらどうでしょうか? 

ペガサス学習システムの「学習」では、問題を解いた後、

すぐに解答と解説が確認でき、

できなかったところをその場で何度も繰り返させ、

完全に克服するまで次へ進ませません。

 

問題を前に"条件反射的"に解法や答えがどんどんひらめく。

これこそ、時間制限のある入試やテストで、

確実に力を発揮させる勉強法です。

 

初めは難しくてなかなか進めない生徒でも、

2回、3回と繰り返しやると、

その単元をクリアできる時間が次第に短くなり、

同時に正解率も上がります。

 

1回目はじっくり考え、間違えたら

丁寧に"ノートに書いて"進んでいきますが、

いったん覚えてしまうと

2度目は「はやくて正確」に出来るようになります。

 

自信がついたら「テスト」をやります。

高得点で終了すると花丸がでてきて「大変よく出来ました!」と

音声付で誉めてくれます。

 

ペガサス学習システムで、楽しみながら

着実にテストに強い学力を身につけてください。

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2008年12月 4日

子どもの疑問について、答えを全部与えない

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子どもが何かに疑問を抱いたとき、どのような答え方をしていますか?

子どもが疑問を抱くときは、子どもの頭脳活動が大きく飛躍し、

自分でものを考える力をつけていく絶好の機会です。

子どもが自分から勉強するようになるためにも、答え方には注意が必要です。

 


それでは、具体的にどのように答えればよいのでしょうか。

注意すべきは、1点です。

 

それは、「懇切丁寧に答えをすべて与えないこと」です。

子どもが親に答えを求めてきたら、感心な子と思うあまり、

また、どんどん勉強を進めてもらいたい、という思いもあって、

いっしょうけんめい教え込んでしまい、答えまで言ってしまうかもしれません。

 

しかし、それでは子どもが自力で考える態度を養うことにはなりません。


例えば、手品があったとして、親が子どもの要求(手品のネタ)に安易に答えていたら、

子どもはその手品の秘密を自分で発見する喜びが失われ、

手品に対する興味も半減することでしょう。貴重な学びの機会が失われることになります。

 

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子どもの自立心を育てるには、「子どもの疑問について、

答えを全部与えない」ということをまず意識してください。

そして、考える時間を、充分に与えてあげていただきたいのです。

       
賢いお母さんは、我が子が答えを自分で見つけるように指導する、

ということを忘れないでください。

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