2008年4月 1日
昨日、今年の3月に卒業したばかりの八木山教室の生徒からこんな電話をもらいました。
「講習中の忙しい時期に申し訳ないんですけど、明日教室あけてくれませんか。」
???
最初はよくわかりませんでした。
友達と遊びにくるという訳でもなく、勉強をしたいという感じでもなかったのです。
とりあえず、お昼からの授業前ならOKという旨を伝えて終了。
そして、今日です。
午前9時に卒業生が集まりだして、なにやら1階の台所でガタゴト作業を始めているようでした。
どうやら準備ができるまでは入っちゃダメな雰囲気だったので、2階で他の先生たちと雑用をしていました。
・・・。
待つこと3時間(笑)
生徒に呼ばれて1階に行ってみると、ドアにきらびやかな飾りがつけられていました。
やっと、「パーティー」であることを理解し、教室に入ると、クラッカーと拍手で出迎える卒業生の面々と対面。
教室いっぱいに色紙で作ったくさりや花が飾られており、私は小学校のときの「お楽しみ会」のような雰囲気にわくわくしてしまいました。
生徒の一人が
「お世話になった先生たちに感謝の気持ちを込めて、お礼のパーティーをしたいと思います。」
と司会進行を始めました。
サプライズパーティーだったのです。
ホント、文字通り驚きました。
ぎこちない進行っぷりや準備不足でワタワタしている他の生徒の様子も、すべてが微笑ましく思えました。
パーティーの内容は、私たちが生徒に開いた「明和塾卒業会」そっくりで、見事に伝統を「踏襲」していました(笑)
ビンゴの景品は「生徒の私物」(注:卒業会では先生たちの私物を賞品にしたのです)
テーブルに用意されたお菓子の中に「かりんとう」、そして、「あり」のイラストが・・・。
「あり」がついている「かりんとう」
「あり」「かりんとう」
「ありがとう縲怐I」(生徒一同)
爆笑でした。
ネタのレベルはさておき、これも私たちの伝統なのです。
カールにマジックで「う」をつけて、「うか縲怩驕vと言い張って受験前の壮行会で披露していたのです。(他のネタは来年使うので秘密です)
正直、涙が出るくらいうれしかったです。
あれだけ勉強しろと怒り続けたのに、
あれだけ厳しい課題を出し続けたのに、
あれだけ・・・。
普段の授業は、普通の中学生にとっては想像を絶するもので、途中でムカついて逃げ出すようなことを、この卒業生たちにやってきたのです。
恨まれても仕方ないレベルです。
でも、最後の最後でこんな温かい贈り物をくれたのです。
会の最後に、一番塾歴が長かった生徒から一言がありました。
「楽しいイベント、よい伝統を後輩たちにも伝えて行ってください。」
感無量、感極まりました。
とてもシンプルな挨拶でしたが、その子の数年間が凝縮されている言葉でしたし、私たちの「良さ」を端的に表した、的を射た言葉でした。
私たちのやってきたこと、そして、やっていることが間違いではなかったと教わりました。
一人一人に直接言いたかったけど、この場を借りて・・・。
ありがとう。
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高橋 俊治
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2008年4月 1日 00:37
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