2017年 12月 15日 (金)

JUKU ペガサス仙台南光台教室(仙台市泉区南光台)

「何のために勉強するのか」を問う学習塾

「学ぶを楽しむ」個人指導塾 JUKUペガサス仙台南光台教室

 「何のために勉強するのか」を問う学習塾がある。

一見すると学習塾には見えないJUKUペガサス仙台南光台教室のエントランス

 仙台市泉区に教室を構えるJUKUペガサス仙台南光台教室。エントランスに一歩足を踏み入れると、間接照明を駆使したナチュラルモダンな空間が広がる。一見すると学習塾には見えない。塾につきものの「○○高校○名合格!」「1位おめでとう」といった張り紙もない。

 実績がないから、ではない。近隣中学校の成績上位者も多く、また塾生の多くが小学生で英検4級(中2修了レベル)、5級(中1修了レベル)に合格。中には小6で準2級(高2修了レベル)に合格する塾生もいる。指導定員のうち、中学生はほぼ満席、小学生は若干の余裕がある程度と、地域からの信頼も厚い。

 地域に貢献する塾を目指して18年。開塾以来、一貫した思いを持ち続けながら、子ども達を見守るのは、塾長の矢吹正佳さんだ。矢吹さんは、穏やかな口調で語りはじめた。

 「学習塾として『結果』を出すのは当然のことです。しかしながら、結果さえ出ればどんなやり方でも良いわけではありません。他人に強制されてやる勉強ではなく、自らの意思で学び取る『過程』があってこその勉強なのです」。

「自ら学び取る過程」を重視する指導とは何か。同塾の「完全個人指導システム」を取材した。


◇マンツーマンで指導しない「完全個人指導システム」?

 「完全個人指導システム」を掲げるJUKUペガサス仙台南光台教室。だが、講師が付きっきりで生徒を指導する姿を、ほとんど見かけない。

コンピュータ学習により高校英文法を学ぶ小学6年生の児童

 教室をのぞくと、ずらりと並んだパソコンの前で、黙々と画面に向かう生徒達の姿がある。パソコンと睨み合いながら、キーボードで答えを入力する子もいれば、パソコンを覗き込みながら、すらすらとノートに鉛筆を走らせる子もいる。中には、高校内容をこなす小学生の姿もある。

 「むしろ、安易に教えてはいけないのです。マンツーマン指導で生徒をわかったつもりにさせる個別指導塾や家庭教師は多いですが、講師がいなくなると勉強しなかったり、勉強の仕方がわからなくなったりと、講師への依存心が増長しやすいシステムです。一方、一斉授業の塾では学校と同じように、わからない生徒にはわかりませんし、わかる生徒にとってはつまらない授業をただ受けているだけの状態。何より問題なのは、生徒が受身であることです。そもそも中学生の勉強の目的は、自立させること。生徒自ら学べるよう導く工夫が必要なのです」

 そう強調する矢吹さんは「自ら学び取る」環境をつくろうと、これまで数々の学習システムを積極的に導入してきた。その中心となるのが、ペガサスオリジナルのコンピュータ学習である。

 ペガサスのコンピュータ学習は、ゲーム感覚で楽しみながら、合理的に設計されたプログラムに従って生徒が自学自習を進めていくシステムだ。行動主義心理学者のスキナーが提唱する原理に基づき、能率的に学習目標を到達できるよう設計されている。

定着率を高めるため「即時確認の原理」に従い、問題に答えると瞬時に正解と解説を表示

 カリキュラムは「スモールステップの原理」に基づき、学習内容を小さな単位に分割。少しずつ小刻みに難易度が上がるため、現時点での学力を問わず、自分の学力に合ったレベルから無理なくスタートすることができる。

 「できる」場合は次のステップへ進み、できなければ「できる」まで徹底的に繰り返し学習を行う。学年を超えて進んだり、つまずいている学年、単元まで戻って学習することも可能。一人ひとりの学力や習熟度に合わせ、無理なく確実に、学力定着を図る方法だ。

「ノート学習が基本中の基本」とノート学習を徹底。指導されたノートの使い方に従いながら、書く習慣も同時に身につける

 オリジナル学習ソフトの総出題数は、約12万と国内最大級。歴史上の人物モンタージュボイスやムービー、アニメ、ビデオなど、2万点を超える画像や音声等を使った解説や、英語の発音を聞きながら、単語や文章を楽しく学ぶ方法など、子どもの興味を引き出しながら楽しく学ばせる工夫が凝らされている。

 さらに仙台南光台教室では、生徒一人ひとりに個別のプリントが作成される吉備学習システムを独自に導入。各自がそれぞれの弱点だけに絞り込んで、間違えた問題を最大五回まで繰返し学習できるため、各自の習熟度にあった効率の良い学習が可能となる。

 コンピュータ学習以外にも、一斉授業で行う入試対策講座や、全国公立高校入試過去問への挑戦、モチベーションアップ講座への参加など、学習面、メンタル面の両面から入試に打克つ力の育成に力を入れている。

 小学1年生から高校3年生までの12年間、同教室に通い続け、現在は同塾講師の板橋佑介さん(東北大学大学院)は、「家庭教師とは違って、そばに先生がいるプレッシャーもなく、自分のペースで勉強することができました」と当時を振り返る。

講師の板橋佑介さん(東北大学大学院)。「常に生徒の目線を心掛け、本当はどこがわかっていないのか?を認識できるよう気をつけています」。講師は東北大大学院生が中心。

 「自分でできるところとできないところが明確になるため、できないところに集中して、弱点を潰していくことができました。反対に、自分が既にわかっていることを説明されていたら、時間の無駄だと感じたと思います。自分のペースで勉強できたので、楽しかったです」とその魅力を語る。

 ここで重要なのは、「わかる」までではなく、「できる」までやること、と矢吹さんは強調する。「その『できる』までがどれくらいなのかが、子どもによって違うだけなのです。『できる』・『できる』を繰り返すと、『わかる』ようになる。『わかる』は先でもいいのですよ。本当に『わかる』を突き詰めていけば、哲学的な問題になりますからね」

 子ども達には個性がある。100人いれば100の個性がある。「この個性を大切にしながら、子ども達一人ひとりが、自分のペースで学力を完全定着させることを目指しているのが、コンピュータを使った学習と言えるのです」と矢吹さんは言う。

 「考える時間を省略してしまえば、勉強ではない」という矢吹さんの意向により、通常は1コマ2時間授業のシステムだが、仙台南光台教室のみ、希望者は無料で延長可能。延長者のために、指導定員を増やさない力の入れようだ。

 実際に仙台南光台教室では、通常授業で4時間、場合によっては6時間、勉強していく生徒も少なくない。「経営者としては優秀ではないかもしれませんが、一人ひとりが自分の頭で考え、自ら学び取る姿勢を大切にしたい」と矢吹さんは熱く語る。


◇「学ぶ自由を子ども達の手に戻してあげる」

 たとえ自分の学力や習熟度に合った教材でも、わからない問題は出てくるもの。そんな時は、どう対応するのか。

 「わたしにも、ちょっとヒントくれない?」。わからない問題を質問に来た生徒と一緒に、問題を解きながら、矢吹さんはそう生徒に話しかけた。すると生徒は少し考え込みながらも、「こうすれば解けるんじゃない?」と、問題を解きはじめる。そんな対話を繰り返していくうちに、生徒は自分の力で問題を解けてしまった。

3回目の挑戦でもわからない場合は、マンツーマン指導が入る

 実は、このマンツーマン指導が入るのも、3回目の添削からが基本。1回目は講師が採点してそのまま返し、2回目はヒントを与えて返す。3回目の挑戦で、それでもわからない場合には、マンツーマン指導が入るしくみだ。

 もちろん、矢吹さんが問題を解けないわけではない。「彼自身に考えてもらうことが目的なのです。先生が知ったかぶりして教えて、子どもが自ら発見する喜びを奪ってはいけないのです。そうでなければ、受身の勉強になってしまいますから」と矢吹さんはその意図を語る。

 本来、知らないことを知ることは「楽しい」こと。論語にも「之を知る者は、之を好むものに如かず、之を好むものは之を楽しむものに如かず」、つまり勉強も楽しむという境地に達してこそ本物になる、とある。

 では何故、勉強嫌いな子どもが多いのか。矢吹さんはこう指摘する。「勉強そのものがつらいのではなく、勉強を強制されているのがつらいのです。根底に人間としての自由、これがあっての学びです。すなわち、精神的にも肉体的にも自立していくことが、学びの本質ではないでしょうか」

JUKUペガサス仙台南光台教室の外観

 だからこそ、「学ぶを楽しむ」環境をつくることが当塾の役割、と矢吹さんは力強く話す。「当塾の学習は、自ら選んだ学習を、自らの意志で勉強します。学習は何より自分のためであり、自分自身に意味のあることだと自覚しなければ効果がありません。毎日の努力が効果を発揮し、努力が意味を持つと自覚するとき、勉強は楽しいものとなるのです」

 「楽しい」ことをやっていると、あっという間に時間が過ぎる。この我を忘れるほど物事に没頭している精神状態を、心理学用語では「フロー」と呼ぶ。この「フロー」状態にあるとき、その意欲によって、人の脳内能力は引き出されるという。

 「勉強におけるこの効果を期待するならば、『いやいや』やるのではなく、『がんばる』でもなく、無我夢中でやることが大切です。過去の遺産をなぞるだけでも、子ども達には発見する喜びがあるはず。学ぶ自由を子ども達の手に戻してあげる。気持ちがいい事は、またやりたくなる。すると、続けていくことができるでしょう」と矢吹さんは微笑む。

 「各人が、いきいきしながら自ら積極的に自分の能力を自分で開発できる環境をつくること。それがわたしの役割であると考えています」と矢吹さんは話している。


◇何のために勉強するのか

 定期考査間近になる度に、矢吹さんは、ある抵抗感を覚える。

 大部分の生徒は、テストがなければ身を入れて勉強しないのも事実。そのため学習塾にとってテスト前は、生徒を否応なしに勉強させる絶好のチャンスでもある。実際、テスト対策と称して勉強会を開けば、ほぼ全員が参加する。

 学習塾として、結果を出すのは当然のこと。成績向上に対する人一倍のこだわりはある。同塾では過去10年以上にわたって周辺学校の定期考査問題を集め続け、試験対策のために得点力を上げるトレーニングを行っている。

 「けれどもテスト前になると、本人の自主性とは関係なく、否応なしに得点力をあげるためのトレーニングに入らざるをえないことに、少々抵抗を感じずにはいられないのも事実」と矢吹さんは話す。

 「塾への期待は成績向上。それを抜きには、考えられません。ですから成績をきちんと上げた上で、しかしながら成績を上げるだけでいいのか、とわたしは常に投げかけたいのです。学校で1番だった、それが人生の最終目的ではないですよね」

 教室に実績をPRする貼り紙が一切ない理由も、ここにある。「生徒に『1位おめでとう』って皆の前で言ってもいい?と聞くと、嫌だと答える。それが大事なことでしょう。1位をとるために勉強をしたわけではないのですから」

「あくまでも子どもにとって何が幸せなのかを考えることが大事なこと」と語る矢吹さん

 定期考査や入試はあくまでひとつの通過点であり、ゴールではないはず。「ご両親も、人と比べる人生を歩ませたいわけではなく、お子様の幸せを願っているわけでしょう。あくまでも子どもにとって何が幸せなのかを考えることが、大事なことだと思うのです」

 そのために必要なのは、目標を持つことだと矢吹さんは言う。ただし目標には「近い目標と遠い目標の両方が必要」と強調する。「ゴールの先にゴールがある、という発想です。大学入試が終わると勉強しなくなる大学生が多いのは、入試がゴールになっているから。その先にもゴールがあると思えば、失速しないでしょう」

 「遠い目標」は、一人ひとり違うものである。その答えは、子ども達自身の中にある。すなわち「他人が提示するものではなく、自分で納得するまで考えるもの。ですからわたしは、黒子に徹します」と矢吹さんは言う。

 「その答えは、一生をかけて探し求める旅なのかもしれません。けれどもそういうことを考えながら、人間、生きていくわけでしょう。自分は何のために生まれて、どう生きるのか。自我が目覚めるこの時期に、単にスキルとしての勉強をするだけでなく、当塾との出会いが、そのようなことを考える出発点にふさわしいものでありたいと思います」


◇英語はあくまで、「国際語としての英語」

 そんな矢吹さんが楽しみにしている授業がある。希望者に開講する「英検特別講座」だ。

 なぜ楽しみなのかと言えば、「学校の成績と関係がないから。生徒も私も自分の意思で以って、自分のためにやる。それこそ気分が良いわけ」と矢吹さんは顔をほころばす。

JUKUペガサス仙台南光台教室は、学校と同じ準会場の指定を受けている

 塾を始めて以来、年2回、英検試験日1ヵ月半前になると、週1回90分の授業を塾生には無料で開講。小学生で英検4級(中2修了レベル)の英語力の習得を目標に、生徒一人ひとりのレベルに合わせたトレーニングを行う。

 矢吹さんの英語の教え方は、少し変わっている。実は、矢吹さんの海外生活歴は長い。授業では、アメリカやヨーロッパでの経験談を織り交ぜながら、「国際語としての英語」を教える。

 こんなエピソードがある。

 矢吹さんがウィーンで過ごしていたある日、「矢吹さん、ごめんなさい、ごめんなさい」と沈痛な面持ちで話しかけてきた知人がいた。はじめは何を謝っているのかと不思議に思った矢吹さんだったが、すぐに知人の意図を理解した。

 その知人は、矢吹さんの肉親の訃報を聞いてお悔やみを述べようと、辞書を広げた。「お気の毒に」と伝えようとして「I'm sorry」を引くと、「ごめんなさい」とある。「だから彼は、ごめんなさい、と僕に日本語で言ったんだ」

 ここで矢吹さんが伝えようとしているのは、「I'm sorry」には「ごめんなさい」の他に「お気の毒に」という意味がある、という知識ではない。矢吹さんは、さらに生徒に語りかける。

 「でも僕はその言葉から、彼が何を伝えたいかを感じ取ることができたんだ。英語で大切なことは、ネイティブと同じような発音に心を砕くことではなく、一番は『心』を大切にすることなんだよ」

 矢吹さんの言う「心」とは何か。

skill and heart lead to success.「スキルも大事ですが、最も大切なのはハートの部分」と矢吹さんは語る。

 「相手の話を聞いてこちらの意見を言わなければならないのです。けれども、英語に自信がないからといって、むこうに媚びたり、卑下する必要はないのですよ。ただ、英語という言葉を使っているだけなのです。英語を話す時に、人格まで変える必要はないのです。

 日本人はイエス・ノーを言わない人種だと言われていますが、何でもかんでもイエス・ノーでなくて良いのです。例えば、他人から褒められて『ありがとう』と言う日本人はいませんね。そのことを、相手に教えてあげなさい。

 ただし外国に行くと誤解されてしまうから、最初はむこうと同じようにするのです。けれどもその後で、『でも日本では、こうするのです』ということを話せるようにならないといけませんね。

 日本人としてのアイデンティティーを持っているからこそ、むこうがこちらに興味を持つのです。ですからお国なまりの英語であっても良いと思います。

 あなた自身がどう思うかを伝えることの方が、よっぽど大切なのです。そうでなければ英語で話す内容が、挨拶以外になくなってしまうでしょう。もちろん、発音は独りよがりになっても駄目ですよ。通じないのでは困りますからね」

 これが矢吹さんの「英語はあくまで、国際語としての英語」という教え方だ。国際理解とは、「あなたは正しいのでしょう。でもわたしも正しいのですよ」ということなのだと言う。

 「ですから日本語と英語は全く『違う』というところから、授業ははじまります。『違う』からはじまるので、学ぼうと思うわけです。同じならば、学ぼうなんて思いませんから」

 そして、矢吹さんの考え方は、ある1点へとつながっていく。

 「自分の考えを持って相手に言えることの方が、よっぽど大事なんですよ。自分を持たない人が喋って、どうなると言うのですか。それぞれ違うというのが、当たり前のことなのです。それぞれ自分があってはじめて、対等な立場があるのですよ。たとえテストで1番になったとしても、それで威張っていたなら、本質的なことは何もわかっちゃいない、ということなのです」


◇リスニング力向上は、発音練習から

 ペガサス仙台南光台教室では、小学生の早期英語教育として、他にも「フォニックス」コースを設置。「フォニックス」とは、英語の音と文字との関係性を学ぶフォネティクス(音声学)の初歩の部分を簡単に学べるように開発されたもの。英語圏では子供に英単語の読み方を教えるための教育方法として用いられており、全体の75%の音は、その規則性に当てはまると言われている。

 発音練習と言うと、ネイティブのように流暢に英語を話すための練習と思いがちだ。ところが「発音練習の目的は、ネイティブと同じように発音することではありません。自分で正しく発音できない英語は、正確に聞き取ったり書いたりすることができないのです」と矢吹さんは発音の重要性を指摘する。

「正しい発音練習はマンツーマン指導以外、あり得ません」と矢吹さんは話している

 「ある一定以上の年齢になれば、そもそも英語は日本語とは異なる音だと意識させなければ、正しく書いたり聞けるようにするようにはなりません。例えばLとRの発音の区別をするのは大変ですが、Rだけでもちょっと極端なくらい『ウ』の口をして『ラ』と言うと意識させるだけで、RとLのスペルミスは大幅に防げますよ」と、海外生活での経験を指導に生かす。

 「海外生活での経験と、塾部門で養ったノウハウを生かし、聞きとり・話す・読む・書くをバランス良く指導することで、『本当に役に立つ英語』を教えています。中学英語に直結するのは当たり前。けれどもそれだけで終わらない、生きることに対して『本当に役に立つ英語』をぜひ体感してください」と矢吹さんは力強く話す。


◇「宇宙の平和のために勉強する」の意味

 「自己がなければ、自由はない。ただし自由とは、自己責任ということ」。これが、矢吹さんの一貫したメッセージである。

 「自分だけの人生なのだから、大事に歩んで欲しいというのが、僕の考え方です。しかしながら、何をやっても良いというわけではありません。子ども達によく言うのは、そこです」

 「そこに落ちている消しゴムのカス、どうするの?誰かが汚したら、誰かが掃除することになるのだよ」。「静かに!君のために言っているんじゃない。まわりのために言っているんだ」

日常的な声かけの中から、矢吹さんはメッセージを伝えていく

 そんな日常的な声かけの中から、矢吹さんは伝えていく。「何をやっても良いという社会は、世界中どこを探してもないのだよ。自由というのは、自分の責任ということなんだよ。責任の取れないことは、やってはいけない。当然ながら、他人の自由を侵してはならないのです」

 不平不満を言う生徒がいれば、「何かに対して『おかしい』と感じるならば、『おかしい』のままで良いのだ」と語りかける。「そこで大人が強制的に納得させることをしてはいけないのです」。ただし同時に、こう強調するのも忘れない。

 「『おかしい』と言うのであれば、自分たちでそれを変えてやるという気持ちで望み、努力しなさい。そう言われて『でも』と言い訳するなら、それは最悪ですよ」

 人間は、人と人との関わり合いの中で生きている。「自分以外のものに、何らかの貢献をしていることで生かされている。つまり、人に役に立つことをする。それが生きるということです」と矢吹さんは言う。

 自分はどんな部分で他と関わりあって、生きていきたいのか。どんなことに興味があるのだろうか。人に役立つために勉強をすると考えていけば、今やっている勉強なんて、まだまだたいしたことないんじゃないか。

 「宇宙の平和のために勉強する」と、矢吹さんが銘打つ理由がそこにある。「宇宙」とは、自分以外の存在すべてをあらわした比喩表現だ。「自由な人間として、自分と他との関わりを学ぶことは、それだけ無限なのだ」という矢吹さんの思いが詰まった表現なのである。

 「何のために」を突き詰めていけば、「自分のため」と「宇宙のため」が、必ずイコールにつながるはず。「世間に迎合する人間ではなく、真の自由人を育てたい。人間としての自立が教育の目的です。すると、必ず学力も後からついてきますから」と矢吹さんは語る。


◇「自分に納得する生き方をしたい」

「自分に納得する生き方をしたい」と矢吹さん

 矢吹さんの源泉は、どこにあるのか。

 学習塾の仕事に心から喜びを感じてきたという頃、矢吹さんは考えた。自分は一体どう生きたいと思っているのか。そこで得た答えが「心の充足です。すなわち、自分の意に沿わないことは、できるだけやらないようにしよう、ということです」

 「自分が良かれと思うことを、精一杯やってあげるということしかないよね。かけがえのない子ども達をお預かりさせて頂いている以上、大事にしよう。大事というのは、自分の気持ちに納得できるということだよね。一人ひとり、自分に納得する生き方をしたいのです。子ども達も、わたしも」と矢吹さんは微笑む。

 子ども達の身のまわりには、定期考査や入試といった「ゴール」が溢れている。見方や考え方が目の前の手近なことにしか及ばなければ、「何のために勉強するのか」は大局にまで及ばない。

 「自分はどう生きたいか」。矢吹さん自身の生きるスタンスそのものが、「何のために勉強するのか」という答えの存在を、子ども達に教えているのかもしれない。

文責:大草芳江


基本情報

JUKU ペガサス仙台南光台教室

仙台市泉区南光台南2丁目17-1

◇教室案内◇
  • 幼児 小 低学年 小 高学年 中学生 高校生 浪人生 資格 社会人
  • 完全1:1個人指導 個別指導 グループ指導 その他
  • 主要5教科 英語教育・英会話 幼児教育 その他
  • 個人面談 保護者面談 進学相談 イベント(特別授業、クリスマスパーティーなど)
  • 3,150 円〜42,000 円
◇PR情報◇
勉強とは極めて私的な行為である。それは、自分自身が自分自身に対して働きかけることによってのみ可能なのだ。だから、勉強とは本来、強制されてするものではない。なぜなら勉強とは自分を変える行為なのだから。人はそれぞれオンリーワン、だからペガサスの個人指導。
過去に明らかにされたことでも自分にとっては新しい発見である。新しい発見はエキサイティングでわくわくするもの。新しい自分を発見する勉強は何ものにも変えがたい喜びをもたらす。「学ぶを楽しむ」当塾の理念はそこにある。自分で学ぶ楽しさを、だからペガサスの個人指導。
勉強における成果を望むなら、努力以外に何も無い。もって生まれた才能資質ではなく、人間として持っている気迫の差であり、たくましさの差である。自分は全身全霊を込めて勉強したのだ、という自負心がつくまで勉強しよう。だからペガサスの個人指導。

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仙台市泉区南光台南2丁目17-1

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