中野塾（泉中央教室）

中野塾 　　３月の予定

まだ、雪など降る日もありますが、陽射しは来る春を感じさせてくれます。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。今回の「中野塾」の大学受験生たちは早々と決まっていく者が多く、それぞれに新しい生活に入っていく準備にかかっています。高校受験生たちもあと数日で公立の入学試験日です。これまでやってきたことを振り返りながら、自信をもってその日を迎えてください。あとは、目の前に出された問題をひとつひとつていねいに答えていくだけです。がんばってください。
さて、「中野塾」も３月から新年度ということで、授業日の変更など続きますので、ご注意ください。新しい授業体制については、３月の後半に行う「保護者面談」で最終確認をさせていただきます。これからもよろしくお願いします。

■１･･･授業日・休講日などの確認　　　（対象：全塾生）

（※▼）今月は4週目の分として、「保護者面談」「新みやぎ模試」（新中2･3生）を行います。詳しくは後ほどご案内いたします。また、春休み期間中を利用して「春期講習」を行います。それぞれの生徒に合った内容で行いたいと思います。こちらも、詳しくは後ほどご案内いたします。

この時期も授業時間の変更や、振替授業などが多くなっております。授業日時をお間違えのないよう、ご確認ください。

■２･･･「２コブらくだ」について

以前から気になっていたことですが、最近特に顕著になっていることがあります。各中学校で定期試験後にその結果をグラフなどで表して、各生徒に配るプリントがあります。それを時々見せてもらうのですが、その中の、点数別の人数のグラフが「２コブらくだ」になりつつあることにお気づきでしょうか？もともと、こういうグラフは平均点を中心に左右なだらかな山型、つまり「１コブらくだ」になるのが普通ですが、最近はどの学校でも平均点よりはるか下の、30点か40点あたりにもう一つの山ができつつあります。特に英語・数学にその傾向があります。そしてこれは重大な意味があると思っています。そのグラフは50点台、60点台あたりで一度人数が減っているということでもわかるように、クラスの中にその教科内容をあまり理解できていない生徒たちが相当数いるということです。これがいわゆる「低学力」と言われている現象なのでしょう。しかし、どうしてこうなってしまったかについてはいろいろな原因が考えられますが、日々子どもたちに接していると、彼らの、ある「気分」を読み取れます。
そのひとつは、いつも「正解」を求められることによって常に「失敗」を恐れる気持ちが生まれてしまうことです。本来なら「失敗」を重ねて「正解」にたどり着くものですが、「失敗」を恐れるあまり、一歩踏み出すことができず、「正解」を与えてくれるのを待っています。実際には、「できる部分」と「できない部分」の境界がはっきりしていてそこで止まっている状態です。さらに二つめには「アクセクすることはない、自分なりに自分に素直にやっていけばいい」というメッセージが溢れていることです。これは現在の日本社会の一つの成熟度を表しているといえるかもしれません。私もそのとおりだと思いますが、彼らにとっては、それが現在の停滞している状態に対して理由を与えているように感じることがあります。つまり、彼らにとって大切なことは、テストで点をとることではなく友人関係をうまくやっていくこと、「アクセク」勉強することではなく楽しい学校生活を過ごすこと、と思っている者が多いということです。私はそれを否定するつもりはありません。しかし、その中に、「勉強も楽しむ」という気持ちを持ってほしいと思うのです。それが、私が塾をやっている理由でもあるのです。しかし、今は「楽しむ勉強」ということがあまりに少ない、また、そういう経験ができるきっかけがあまりに少ないと思うのです。これはやはり大人の責任だと思うのです。

皮肉なことに、「受験勉強」というのは「勉強を楽しむ」ことを気づかせるチャンスかも知れません。やればやるほど自分が成長していけるという実感を味あわせてくれることが多いからです。合格、不合格が決まってしまうのは残酷だという一面ももちろん否めないのですが、その過程で行われる試行錯誤の努力と、その結果として得られる自信は大きいと思います。

受験生諸君、今までの勉強でやってきたことを最高の喜びで確認できるように、合格を勝ち取ってください。