ここ数日、春の日差しを感じさせてくれますが、まだ肌寒いです。でも、4月になれば桜も咲き出すでしょう。入試の季節も終わり、新しい学校、新しい学年に気持ちを新たにして、さらにがんばっていきましょう。
中野塾も新しい塾生を迎えて、これからもよりよい学習指導とは何かを追求しながら進んでいきます。どうぞよろしくお願いいたします。
4月 | 1日(水)〜 28日(火) | 通常授業を行います |
10日(日) | 新みやぎ模試を行います(※参照) | |
29日(金・祝)・30日(土) | 5週目で休みです |
新中2生 | 4月10日(日) | 9:00-13:10 | 中野塾泉中央教室 |
新中3生 |
なお、上記の日時で来られない生徒はご連絡ください。来られる日時に泉中央教室で模試を行います。この模試は前学年の最終模試です。申込が必要な模試は夏からです。
3月上旬に宮城県公立高校の後期選抜試験の合格発表がありました。中野塾では毎年、高校受験生・大学受験生合わせて20名ほどおりますが、今年もほぼ7割の生徒たちが第一志望に合格してくれました。今回は、大学入試の推薦合格者、高校入試の前期試験の合格者が多く、両者とも内申点(評定)の良さがものをいったのではないかと思います。
もちろんそれぞれの生徒たちにはそれぞれの事情があり、第一志望に合格しなくても、むしろこれで自分の弱点が見られてよかった、と言ってくれた生徒もいました。
でも、合格した生徒もそうでなかった生徒も、問題はこれからの過ごし方です。与えられた環境をチャンスと思い、新しい世界が広がっていくことを期待しています。
さて先日、「中野塾」の卒業生がひょっこり尋ねてきました。それは「今度、J通信社に就職しました。」という報告でした。
彼女は、高校受験に「失敗」して、某私立高校に入学し、しばらくして「中野塾」に入ってきました。確かに学力的にはそれ相応でしたが、勉強については一生懸命でした。主に英語を教えていました。それほど難しいテキストではないのですが、ページによっては×だらけというところもありました。ただ、×が何ページにわたって続いていても、それを次の授業までに全部直してもって来ました。もちろん全部正解させたわけではなく、依然としてかなり間違えていたので、さらに多くのヒントを加えて、「もう一度」と返したことも何度かありました。でもその一生懸命さには、他の生徒とは違う、いい意味での「しつこさ」を感じていました。
その後、「運」や「縁」に恵まれて、高校からの推薦で、東京の英語で有名な大学に入学することができました。ただこの実力でその大学に入ると、入ったあとで相当苦労するだろうと思っていました。その時それについて本人に聞くと「とにかく大変だったけど、でもそれ以上に大学生活が楽しかった。」と笑って答えてくれました。そのあと就職活動になって「キャビンアテンダントにも合格したのだけど、記者になりたくて、J通信社に決めました」とのことでした。親は反対したけれど、友達とかまわりのひとたちが応援してくれて、そう決めたようです。
あれほど英語で苦戦していた彼女が東京の有名私大に入り、その中で苦労しながらも、結局希望した職業になれる入口に立つことができたということは、私にとっても考えさせられる話です。
彼女は「眉目秀麗」というような女の子ではなく、人の中にすすんで入っていける、一生懸命だけど「ドジ」なところもある女の子です。でも、彼女に幸運をもたらしたのは、その努力する姿勢が、周りの人たちにとってとても印象的で、彼女を押し上げていってあげよう、という気持ちになったのだろうと想像します。
人のなかで、生きていく自分を磨いていくことが、同時に自分の「学ぶ力」も育てていくということかな、と思いました。