今年の夏は、時々暑い日があったりして、体調を崩す人もいたようです。でも生徒たちは、順調に、夏期講習や自習に毎日通ってきてくれました。でも、ここ何日かは暑さも収まり、あの「暑い夏」もひとまず終わりかな、と思う毎日が続いております。
さて、いよいよ学校が始まりました。この夏休みで得た成果と自信を胸に、新たな気持ちで通いだしていると思います。9月は定期テストの季節です。9月の4日(日)と11日(日)に泉中央教室で、午後1時から午後6時まで自習室を開け、「Two Sundays」を行います。中学生には期末試験対策のプリントを5教科分渡していきます。それぞれの中学校のテスト範囲表が分かり次第持ってきてください。それを基に作ります。
8月 | 5週目の休みはありません | |
9月 | 19日(月)・22日(木) | 祝日ですが通常授業を行います |
29日(木)30日(金) | 5週目で休みです |
・中3生にとってこれからが大切な時期です。保護者の方で、もしご相談したいことがあればお気軽にご連絡下さい。時間をとってご相談させていただきます。
オリンピックも終わり、皆さんも応援しながら、いろいろなことを考えたと思います。私も楽しみながらも「コーチング」について考えていました。つまり「コーチは選手たちをどう育ててきたのか」について気になりました。
まずは有名なシンクロ女子の、選手たちを追い込んでいくいわゆる「スパルタ指導」です。コーチが、選手たちの絶大な信頼のもとに、引っ張っていく姿はしばしば報道されていました。結果もご承知の通り、メダルに届き賞賛されました。でもこの指導法は、前提として選ばれた選手たちに対する、限られた時間とはっきりとした目標設定の上での指導です。つまり、「頂点」を目指す者たちの、いわば「エリート教育」です。
しかし頂点に立つ者の育て方としても、必ず「スパルタ教育」が必要である、と言うわけではないと思います。
もう1つ、話題になったものの1つにバドミントン女子ダブルスがあります。決勝戦の最後の最後で追い込まれ、もう後がないという状況で流れを変えたのが、力を抜いたショットでした。でもこういうことは、何もバドミントンに限らず、今回でいえば卓球でもテ二スでもバレーボールでもよくあることです。しかしこの状況でそれを出せるということは、冷静な状況判断と経験のなせる技でしょう。例えばサッカーで、ゴールキーパーと1対1になったときの、相手をよく見た上での、落ち着いたゴールのようなものでしょう。もちろんこれは本人の資質もあるでしょうが、傍から見ているコーチをする人間にとっても、もっと視野を広く、突き進むだけでなくちょっと見方を変えるという選択肢もある、ということを常に教えていくのも大事だと思います。
学んでいく者たちは、置かれている状況、目指していること、そして本人の人となりと、いろいろと違っています。教えていく者は、その多様性を受け止めて、その状況からどのように持っていけば本人を生かすことができるか、という可能性の判断を常にしていかなければいけないと思っています。指導法も「しかって育てる」のか「ほめて育てる」のかという二者選択ではなく、もっとその本人に寄り添った、「このようにしていけばもっとこういうように良くなっていく」という具体的な希望の提示と、本人の納得がなければそもそも始まりません。単なる感情の、うわべだけのぶつかり合い・馴れ合いに終わるのではなく、すべて「納得」と「希望」があった上でのことだと思います。
夏休みも終わり、これからは勉強に、読書に、運動に良い季節がやってきます。ここで、決められたことを突っ走るだけでなく、一度立ち止まって「さて、自分は何をやっているところかな」と考えるのもいいかもしれません。