もう冬ですね。今年も終わりが近づきました。時のたつ速さを感じます。年が明ければとうとう受験は目の前です。受験生のみなさんは体調に気をつけて、充実した毎日を送ってください。この12月・1月の期間をいかに過ごすかが受験生にとって重要です。あせらず毎日の課題を決め、それを地道にこなしていくことが合格への唯一の道です。人にはそれぞれのやり方があります。他の人のことは気にせずに自分の力を信じて、残りの時間を自分のやり方で「気分良く淡々と乗り越えていく」という気持ちで、勉強していってください。
11月 | 29日(火)・30(水) | 5週目で休みです。 |
12月 | 1日(木)〜28日(水) | 通常授業を行います。 |
中旬〜 | 保護者面談を行います。 | |
下旬〜 | 冬休み期間中を利用して冬期講習を行います。(※1) | |
1月 | 1日(日)〜 3日(火) | 正月休みとします。 |
4日(水)〜 | 通常授業を行います。 | |
11日(月・祝) | 中1・2生の希望者は「新みやぎ模試」を泉中央教室で行います(※3) |
(※1)詳しくは別紙にて後日ご案内を差し上げます。
(※2)1月4日(水)からは、冬期講習の授業と並行して1月の通常授業も開始いたします。また3日までお休みをいただくので、1月は5週目の休みはありません。
(※3)中1・2生の希望者を対象に「新みやぎ模試」を行います。1月9日(月・祝)9:00~13:10に、泉中央教室で行います。
毎年、中野塾では十人弱の生徒が大学を受験します。まず国公立大学を受験する生徒が数名いますが、それとは別に、主に女子生徒の数名が、看護師・栄養士・理学療法士・薬剤師などを目指して、その種類の学部のある大学を受験します。実際に何人かの生徒たちがそのような道に進んでいきました。元気でやっているかな、と時々思い出します。
彼女たちは、理系科目である数学とか化学を、得意とはいえなくてもそこそこできる生徒たちです。それをうまく使いながら将来の自分の職業として選び、未来の自分の姿をその先に見ているようです。
今の時代になっても、女性が職業を得て働いて生活していくためには、いろいろと難しいところがあります。そこで、自分の手の届く範囲で専門技術を身につけ、さらにその職業に「やりがい」を見つけ出せるなら、確かにこんないいことはないと思います。
しかし、この種の職業になるための大学受験は、一般的な大学受験の勉強とは内容が多少違ってくるところがあります。例えば、看護師になるための学校の入試だと、数学の問題が少し違うことがあります。そこまでいかなくても、受験科目としてどうしても「化学」をとらなければいけないことがよくあります。そうなると、高校の授業の中のひとつでしかなかった化学を、受験科目として新たに勉強しなおさなければなりません。実はそういうことで、高校2・3年生で中野塾に入ってくる生徒が時々います。つまり、一般的な大学受験ではなく、ある目的を達成するためにピンポイントで「利用する」ということでしょう。
中野塾は個別指導がメインということもあって、その生徒の目的に合わせて授業を行っています。特に高校生、大学受験生に対してはその傾向が強く、大学進学のことを考えて、現在どの科目が本人にとって弱く「てこ入れ」しなくてはいけないかを相談しながら、勉強の方針を決めていきます。そのとき、科目の特徴からいって、どうしても説明に時間を要する理系科目を授業の中心にして、英語が受験校に対して本人の実力がある程度あるなら授業数を減らし、宿題をメインにすることもよくあります。
もともと大学受験の勉強は、目標を持って自分でやらなければ始まりません。そこで、数学にしろ、英語にしろ、本人が引っかかったところをこちらが解説して、理解しながら進んでいくのが中野塾の大学受験勉強の基本です。あくまで勉強する主体は「受験生本人」です。中野塾の役割は、受験生の「サポーター(支援者)」ということになります。
しかし、「支援する」とは言っても生徒たちはそれぞれ別の人間です。引っかかり方もいろいろです。特に彼らを前にして教えていると、その生徒の人となりから、おかれている状況、育ってきた環境によっていろいろだということがよく分かります。そういう「生身の人間」に対してどうすればよりよい方向に持っていけるか、をいつも考えながら授業をしています。目の前の一人一人を丸ごと受けとめ、良いものを引き出しながら、彼らが大人になっていく道をたどる方法を、今までの経験と予断のない判断を心がけて、これからも考えていきたいと思っています。