春の日差しを感じられるようになりました。もうすぐ桜をはじめ、いろいろな花が次々と咲き出すでしょう。
入試の季節も終わり、新しい学校・新しい学年に気持ちを新たにして頑張っていきましょう。
中野塾も新しい塾生を迎えて、これからもよりよい学習指導とは何かを追求しながら進んでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
4月 | 1日(木)〜 28日(水) | 春期講習と通常授業も行います |
29日(木・祝)・30日(金) | 5週目で通常授業は休みです | |
5月 | 3日(月)・4日(火)・5日(水) | 祝日ですが通常授業を行います |
今年の受験も、去年と同様にこのコロナウィルス禍の中で行われました。その影響もあって、中3の学校での授業の進み具合は若干遅れたようです。それに伴って、私立高校・公立高校の入学試験内容に多少の配慮があったと思われます。もともと宮城県の高校の入学試験内容は、全体としては基礎重視の試験ですが今回もその通りになりました。
今回の中野塾の高校受験生も、それぞれが本当に頑張ってくれて、今年も9割以上の合格実績を出してくれました。でも毎年この時期に思うことですが、全員が100パーセント完全合格を目指すにしても、それぞれが挑戦して、ぎりぎりのところを受験していくので、その結果がつらいものになってしまった人もいると思います。願った結果が得られなかったとしても、目標に向かって努力したことは決して無駄になったわけではありません。逆に結果を手にした彼らにいつも言うことがあります。「これで将来が保証されたわけではまったくないよ、これから入ってからどう過ごすかの方がより重要だよ」と。
それでは具体的にそれぞれの科目についての感想を多少述べていきたいと思います。まず数学について。第二問の2と4。確率と不定方程式の問題です。ここでは、何を言っているかをよく読むことです。日常での読解力が試されています。難問ではありませんが、よく目にする問題しかやってこなかった生徒にとっては、ちょっと立ち止まるところです。落ち着いてゆっくり読めばわかるでしょう。最近の高校数学で、新しい数学の内容が入ってきました。その影響で第二問の4のような問題が出てきました。不定方程式の問題です。でもいたずらに高校の問題を練習する必要はありません。高校に入るために高校の問題を練習するのは本末転倒です。かつて前の指導要領が変わるとき、一つの流行になりましたが、それはおかしなことです。強いて言えば中学の勉強の範囲で、そのエッセンスを生かした問題があればいいのですが。第三問も同様のことが言えます。これも表現の仕方が少し違うだけで、普通の問題と同じです。ポイントは正しい途中経過を踏んでいれば正しい答えが出るという確信を持っているかです。この問題も途中のルートが取れるかどうかが心配になることもありますが、無事整数になります。数学は、問題に対して冷静に素直に対処できるかかというのも、大事な一つの才能です。
社会は、今回はアメリカ合衆国でした。アメリカについての幅の広い問題でしたが、普通の問題でした。これまでは、中国・東南アジアについて、歴史も混ぜながら考えさせるものもありましたが、今回はよくある問題でした。理科も量もある程度多かったですが無難な問題でした。去年は、国語と社会で点数を落とす生徒がいましたが、今回は、科目によるばらつきはおそらくないように思えます。
全体として言えることは、難問と言われるものに目を奪われずに、得点できるものを確実に点数にしていくことが重要だと思います。
さて新年度にあたり、新中3生も高校受験に向けて新しいスタートを切ります。公立高校に合格しようと思うなら、ぜひ4月から「中3土曜ゼミ」に参加してほしいと思っています。概要は別紙に案内しておりますが、これは特に宮城県の公立入試を意識して、何年も続けている「中野塾の高校入試対策ゼミ」(「中3土曜ゼミ」)が有効だと思います。特に1・2年に「習ったはずの」理科・社会をもう1度思い出し、そのときの事情で抜けてしまっていた部分の補強をし、本格的に始まる受験勉強に備えていくためにもそのような練習が必要だと思います。新中3生の皆さん、始めは部活との両立が厳しいですけど、頑張っていきましょう。また、これから始まる「実力テスト」に備えて、知識の整理にも役立つテキストなので、これをもとに頑張っていきましょう。