一気にいろいろな花が咲き始めて、季節が着実に進んでいるのを感じさせてくれます。皆様いかがお過ごしでしょうか?中野塾も新学期の体制が整いつつあります。生徒たちも学年が一つ進み、私も慣れてきたところです。
今年も、昨年度の受験生(大学受験生・高校受験生)とその保護者の方からいただいた「在塾生や中野塾に一言」をコピーさせていただき同封いたしました。これから受験を迎える者たちにとって何かのヒントになるかもしれません。参考にしていただければうれしいです。
4月 | 29(水)・30日(木) | 5週目でお休みです |
5月 | 4日(月)・5日(火)・6日(水) | 祝日・休日ですが通常授業を行います(※) |
29日(金)・30日(土) | 5週目でお休みです |
(※)ゴールデンウィーク期間ですので、ご家庭の事情等で休まれる場合は、お早めにご連絡ください。できるだけ振替授業を設定いたしたいと思います。
3月の終わり頃、昨年度の大学受験生、高校受験生に「受験を終えて、在塾生に一言」と題して、次のようなものをお送りしました。
受験勉強もようやく終わり、本人たちは次のステップに昇っていく準備にかかっている頃だと思います。この一年、中野塾に通わせていただきありがとうございました。この受験勉強を通して私が彼ら・彼女らに手渡したなにかが、これからの人生の中で生きて役に立ってくれればとても嬉しいです。私も彼らからもらったものを「中野塾」に生かしていきたいと思っています。
つきましては、この間に経験してきたことを是非後輩に、実際に勉強してきた本人から、またはそれを支えた保護者から、できれば一言何か伝えていっていただければと思います。教えているほうからは気づかない苦労と、それを乗り越えていったお話などをいただければ私としても大変参考になります。一言で結構ですのでよろしくお願いします。
返ってきた文を読ませていただくと、やはり私の知らないところで、彼らはいろいろ悩みながらこの受験勉強を克服してきたのだということを感じました。彼らは苦しい状況の中でよくやってくれたと思います。私に対して望外な感謝の言葉をいただいても、結局やりきったのは本人たちです。本人達の成長を喜んであげてください。
さて、受験勉強となると、日々の学校や塾で教わることとともに、それをどう自分の中に消化していくかということが重要になってきます。つまり、自分の勉強をどう組み立てていくかということです。
先日、今年4月から開校した横浜市立の『横浜サイエンスフロンティア高校』の記念講演で、ノーベル物理学賞受賞者でこの高校のスーパーアドバイザーでもある小柴昌俊さんが次のようなことをおっしゃっていました。
「人間の総合能力は、授業を理解する受動的能力と、自分で進んでやろうとする能動的能力の掛け算。みなさんはこれから能動的能力を磨いてください」(神奈川新聞4月19日付)
昨年度の中3生がよく勉強をしてくれた内実は、この能動的能力の発揮だったと思っています。彼らは、塾に置いてある問題集などを使いながら、自主的に自分の課題を見つけ出し、自分なりの方法で勉強をしていきました。私がしたことはテキストを選んで与えること、ひっかかったところを解説すること、そして、ペースを考え軌道修正することぐらいです。彼らにとっての中野塾の授業は、一種の休憩所のようなものだったかもしれません。最終的には中心は「自分の勉強」をこなしていくことに移っていったと思います。私もそれでいいと思っています。授業は本来、勉強のきっかけを与え、方法をアドバイスし、軌道修正しながら本人たちが育っていくのを支える場であると思います。
今年度の生徒諸君も、中野塾の「個別指導」「ゼミ」そして「自習エリア」をうまく使いこなしながら、この「能動的能力を磨いていく」ことを、私も期待しています。