日差しも暖かく感じられるようになり、苦しかった受験の季節も終わりました。それぞれに思うことがあるとは思いますが、それをこれからの飛躍の糧(かて)として乗り切っていってほしいと思っております。
さて、新しい季節には新たな気持ちで新学年を迎えようと思います。中野塾も新年度、受験生になる者が多くいます。彼らを含めて新たな決意で臨みましょう。
中野塾では大学・高校合わせて十数名が受験しました。結果はそれぞれにいろいろです。それは合格・不合格という2つにはっきり分けられるのではなく、受験校のレベルを落としての合格か、挑戦しての不合格なのかでも大きく意味が変わります。また、受験する前によく生徒たちに「今、頭の中は、目の前の受験で、目標の学校に入れるか入れないかでいっぱいだろうが、問題はその先にある。それは、結果として通うことに決まった学校に入って、どれだけ厳しく、どれだけ楽しくやれるかによって違ってくる」と言います。問題は、入学した後にあるのです。
さて、18年度の高校入試について若干の感想を申し上げると、私立高校はますます入り易くなり、公立高校はますます入りにくくなってきたということです。社会状況からいって、やはり費用負担の少ない公立高校を優先させたいという希望は変わらず、また入学者枠が減ってきていることも影響して、公立高校の合格ライン上だった者たちにとっては厳しい結果でした。一方私立高校は、それとは逆に最終的な合格ラインはかなり下がってきているようです。それは、合格線上と思われていた者たちが全員合格したことによっても予想されることです。
しかし、いずれにせよこの一年間、中野塾の受験生たちは全員、いろいろと悩みながら、いろいろな状況の中で、自分なりに一生懸命やってきたことは確かです。それは、近くで接していた私が保証します。私としても、それぞれ1人1人にとって上手くいった点、至らなかった点を思い出しながら日々反省する毎日ですが、これを生かして、今の生徒たちへのより良い学習指導に向けて新しい気持ちで4月を迎えたいと思います。