いよいよあちらこちらでいろいろな花が咲き始め、新年度も1ヶ月経ち新しい生徒たちも加わり、すべてにわたって新たに伸びていく予感を感じさせるこの頃です。 4月の開始時には時間割等のことでご迷惑をおかけいたしましたが、お陰様でほぼ確定してまいりました。一部の方々にはご希望を完全にはお聞きできない場合もございますが、授業を継続していく中で解決していこうと思っております。
さて、これから夏休みまでの間、新しい授業体制の中でよりそれぞれの生徒に合った内容・方法を模索しながら充実させていこうと思いますのでよろしくお願いいたします。
次のように通常授業を行います。春期講習を受講中の方は、特にご注意ください。
4月 | 30日(月) | 5週目でお休みです |
5月 | 3日(木)・4日(金)・5日(土) | 祝日ですが通常授業を行います(※) |
29日(火)・30日(水)・31日(木) | 5週目でお休みです |
(※)ゴールデンウィーク期間ですので、ご家庭の事情等で休まれる場合は、お早めにご連絡ください。できるだけ振替授業を設定いたしたいと思います。
今春現役で京都大に入ったO君は「中野塾」に中2の頃から来ていました。きっかけはお姉さんが以前通っていたからです。彼は中学のときはいわゆる成績上位グループにいましたがトップではありませんでした。ただ彼は好奇心が旺盛で音楽に関しても運動に関しても人並み以上の能力を発揮していました。しかし性格はいたって謙虚で、それほど自己主張する方ではありませんでした。彼が二高に推薦で入ったときは、面接官に「勉強と部活が両立できない時どうしますか」という問いに、他の受験者たちが「勉強をがんばります」と答えたのに対して、彼は「いえ、両方がんばります」と言ったそうです。ここにも彼の好奇心の広さと強さを感じました。しかし、彼も高1のときは勉強はそれほど振るわず、少し停滞気味のときはありました。でも私は心配してはいませんでした。試験前の勉強方法などにアドバイスをして、改善させていきました。最終的には、冒頭で述べたとおり、東大か京大かの選択の中で「彼らしく」京大を選び無事合格しました。
彼のような例はまれです。彼はいわゆる「手のかからない」生徒でした。基本的な方針を示し、内容の難しさを順々に上げていけばそれに答えてくれる生徒です。そうは言っても彼にとってはいろいろあったとは思いますが、結局は彼自身のもっている力で乗り越えていったと思います。ですから、「私が彼を京大に入れた」とは口が裂けても言えません。第一彼に失礼です。彼が京大に入れたのはもちろん彼自身の力です。そして、彼を育て、支えた家族の力です。
彼は何故か私の塾を気に入ってくれて、中学・高校と最後まで通ってくれました。その中で中学からずっと教え続けましたが、私にとっては教えた内容ではなく、ずっと見続けてきて、こういう「成果」にたどり着いた、という気持ちの方が大きいです。
今春、「中野塾」を卒業していった者は何人もいます。決して有名大学ではないけれど、本当に「良かった」と思える者が何人かいます。その「良かった」と思える内容は、私と本人とその家族にしかわからないと思います。途中いろいろあったことについて、私は発表する気はありません。多くはプライベートなことで、それを明らかにするのは本人だけができることです。でも、そのいろいろあったことを踏まえて、今の彼・彼女があり、その「成果」を、本人とご家族とともに喜びたいと思っております。