まだ残暑が続くようですが、あの厳しかった猛暑も過ぎてしまえば なつかしささえ感じるこの頃です。
皆様いかがお過ごしでしょうか。学校もそろそろ始まり、生徒たちに とってはいやなテストの時期がやってきました。受験生たちにとっても、 いよいよ本格的な勉強の時期に入ります。それぞれの「今」を見つめ直 し、秋に向かってより目標に近づく飛躍を期待しています。
8月 | 5週目の休みはありません | |
9月 | 17日(月)・24日(月) | 祝日ですが、通常授業を行います |
29日(土) | 5週目で休みです |
8月13日(月)の夜9時からのNHK総合テレビをご覧になった方もいらっしゃると思いますが、仙台のこの夏にいくつかの大手の塾が「夏期講習0円」という「異常」な状況になっていることについて、その番組の中でレポートしていました。
事前に私のところへも東京のNHKの方から電話取材がありました。1時間ほどの取材を受け、生徒の親御さんの話も聞きたいとのことで、紹介させていただいた方もいらっしゃるのですが、「中野塾」についてもその方についても何も触れずじまいでした。5分ほどのレポートも、状況説明で終わり、印象に残ったのは塾間の生徒の獲得競争も大変だということと、夏期講習は0円でもその後その塾に新規に入ると、諸経費込みで7万円近く最初に支払う必要があるということでした。短い時間で仕方ないことでしょうが、表面的なレポートだけにとどまり、親や中学生達が何に悩んで何を考えながら塾を選ぼうとしているのか、また、大手の予備校と「地元の塾」を比較していたようですが、それぞれどういう点で特徴があり、利点があるのか何の説明もありませんでした。
電話取材では、個別指導の塾のさまざまな形態について話をすると「そういう世界を初めて知りました。」と驚かれていました。さらに「中野塾」の個別指導の特徴を説明すると、最後に冗談まじりに「その個別指導は効率が悪いですね」とおっしゃり、私も思わず笑ってしまいました。つまりもっと効率よく生徒たちの間をまわって教えていけば、もっと多くの生徒たちに同時に教えられるのにという意味だと思います。
しかし、生徒は教師によって与えられた知識をたんに受け取るだけの立場ではないと思います。あくまで塾の主役は勉強する生徒たちです。教師の役割は、その生徒たちが今何を考えどこで行き詰まっているか、それを発見して直させながら、次のステップに生徒が自力で上がって行くのを助けてあげることだと思います。また勉強する者はそれぞれのペースがあり、それぞれにくせがあります。それは教える者が「説明」しているときにはわかりません。生徒が考え、自分でペンを持ってああでもない、こうでもないと試行錯誤しているときに見えてくるものです。そうしているときに、その場にはいなくて、都合の良いときに寄ってきて説明されてもその生徒の心の中にその内容はストンと落ちていきません。1時間なら1時間、その生徒が出すいろいろなサインを見落とさずきちんと向き合うことが必要だと思っています。「中野塾」はそういう「個別指導」を目指してきました。
もともと、私はそれぞれの塾はそれぞれの独自性を出していき、その結果いろいろな塾があってもいいと思っています。そして、生徒たちは今の自分の状況・目指す目標に合った塾を選んでいけばいいと思います。
これからもよろしくお願いします。