授業が終わり、外に出るとその寒さに驚かされます。 秋を通り過ぎて一気に冬になりそうな気配です。みな様いかがお過ごしでしょうか。
中野塾の受験生たちも、いよいよ今何をやるべきかをはっきり理解し始めています。 今がもっとも落ち着いて勉強できる時期です。一層の努力を期待しています。
10月 | 29日(月)・30日(火)・31(水) | 5週目で休みです (ただし振替授業を設定している場合がありますのでそれぞれの先生の指示に従ってください。) |
11月 | 3日(土)・23日(金) | 祝日ですが通常授業を行います |
3日(土) | 新みやぎ模試(中3生対象)(※1) | |
11日(日) | 自習エリアを開放します (※2) | |
29日(水)・30日(木) | 5週目で休みです |
(※1)中3生に外部会場で「新みやぎ模試」を受けてもらいます。なお、このため中3の「中野ゼミ」は休講します。振替はありません。また後日受験票をお渡しします。当日都合の悪い人はご連絡ください。
(※2)学校の定期試験が近いのでAM10:00〜PM5:00の時間帯で自習エリアを開放いたします。
無事志望校に合格していった生徒よりも、残念なことに志望校を落としてしまった生徒については、いつまでも記憶に残り、何度も思い出してしまいます。
数年前に、高校受験で志望校に合格できなかった女の子がいました。合格発表の日、その子からの連絡が夜になってもありませんでした。合格確実とは言えませんでしたが、最後には合格圏内にすべりこんだと私は思っていました。わずかな希望を持ちながら帰途につきました。翌日、授業が始まる前に本人から電話がありました。「だめだった。でも大丈夫、昨日夜中じゅう泣いたから。」と言われ、返す言葉もうまく言えず、「これから頑張ってね」というようなことを言って電話を切りました。しばらくの間考え込んでしまいました。
その生徒は中2の初めに入塾してきました。それ以来一貫して成績は伸びていきました。最初みたときから伸びていくのはわかっていました。中3の中ほどでは本来ならこれくらいは取っているはずと思われる成績のレベルにまで達していました。しかし、夏休み以降は伸びていた頃の一生懸命さが薄れていきました。きちんとやっていけばまだまだ伸びるのにと私は思っていました。
ちょうど今くらいの時期でしょうか。まわりの友達から「○○は頭がいいから」とか、「○○はできるから」とか言われて「そんなことないよ」と必死で否定している彼女がいました。確かにまわりの友達よりは頭ひとつ出ているくらいでしたが、全体から見ると言われるほどではないし、私も気にはしてはいませんでした。そして、その時期伸びは止まっていました。今から思えばそのころの過ごし方があとまでひびいたように思えます。
しかし、冬休みに入ってからは自分の中で何かが変ったのか今までにないほど勉強し始めました。受験を現実のものとして身に感じたのか、志望校に対してあともう少し実力が足りないことを意識し始めたのか、何かをふっ切ったかのように勉強をし始め、渡した問題集も次々とこなし、難しい問題もだんだんできるようになるところまでたどり着いていきました。その後、私立は順当に合格し、公立校の受験になり残念なことに冒頭の話になりました。
確かに伸びる時期はいろいろな事情に左右されます。しかし、こと「受験勉強」に関しては本人の自覚が大きなウエイトを占めると思います。それは今の自分の状況をはっきりと客観視できているかどうかから始まります。「なんとかなる」と思いながら「なんとなく」勉強していても成果はあらわれません。合格圏内に入っていたとしても、いろいろな偶然で合格できないこともあります。まして急造の学力は安定感に欠けます。できるだけ確実に合格するためには、この秋の自覚的な勉強がぜひ必要なのです。
今でも何度も思い出す彼女の残念な結果を繰り返して欲しくないのです。
今、まだ本気になっていない中3諸君、受験の日は来春必ずやって来るのです。その日のための準備は今やるしかありません。
まずは、土曜のゼミに向けて毎週しっかり予習し、目標校に達する結果を出し続けてください。