今年も新緑の季節となりましたが、気温差の激しい日々が続いています。風邪をひいている生徒も見かけますが皆様いかがお過ごしでしょうか?
生徒達は修学旅行、野外活動、それに高総体、中総体と忙しい日々を過ごしているようです。6月半ばには中間試験です。早めに準備して、毎日の少しずつの努力を重ねていってほしいものです。
5月 | 29日(土) | 5週目ですが、1日(土)の振替授業を行います。 |
31日(月) | 5週目でお休みです(※1) | |
6月 | 20日(日) | 自習室を開放します(※2) |
29日(火)・30日(水) | 5週目でお休みです |
(※1)5週目でお休みですが、5月中に「野外活動」「修学旅行」などで授業が休みになった生徒たちの振替を、この日を使って行うことを予定している場合があります。ご注意ください。
(※2)各学校の中間試験が近いので泉中央教室を自習室として開放いたします。午前10時より夕方5時まで、「中野塾」の生徒なら誰でも勉強しに来てかまいません。もっと練習したい部分があれば、置いてあるテキストからコピーして練習することもできます。ぜひ利用してください。
皆さんは、インターネットで「中野塾」の紹介を見たことがあるでしょうか?「中野塾」は、ホームページを持っていないのですが、「宮城の新聞」*の中の企画のひとつ「宮城の塾」の中で、中野塾の紹介と毎月の「お知らせ」を公開しています。その「宮城の新聞」のほかの企画も、ぜひ時々チェックして覗いてみるのもいいかと思います。
さて、最近その中にとても興味深いものを読みました。それは、「科学ってそもそも何だろう?」という記事の中の東北工業大学学長の沢田康次さんの話です。
沢田さんの専門は物理学ですが、それにとどまらない、日本の重要な科学者のひとりでいらっしゃいます。私は、この記事を読んで、閉塞感の漂う21世紀の人間社会のこれからについて、このように今までの科学とは違う視点で人間について考えていくことが、ひとつの光明になるのではないかと思いました。
沢田さんは、科学に必要なのは、「自然の姿をそのまま感じる感性」と、「それを相手に伝える力」であり、それを突き動かすのは「おもしろいと思う衝動」だとおっしゃっています。さらに、研究の対象が「生き生きとしたもの」から、「生きているもの」に、そして「人間が主体として生きていること」に進んでいきます。その既成の分野・概念をものともせず、楽しみながら生き生きと、軽くまた力強く越えていく姿勢に感銘を受けました。
氏のおっしゃる人間の主体についての新しい科学が、人間自らに対しての理解をより一層進め、より深く大きく私たちが成長していく可能性を手に入れられるかも知れません。今まで、文学や社会科学の中で扱われてきたテーマが、自然科学からのアプローチという点で期待が高まります。
私も日々、子どもたちの自然の姿を毎日見ていくなかで、彼らの主体的な努力がいかに成長にむすびついていくか、そのメカニズムを知りたいといつも思っています。また、そのメカニズムが個人の人間として、どう具体的に現れていくのか、いつも驚きと楽しみを持って接しています。
ひとりひとりの抜き差しならない状況に心を奪われて、つい視野が狭くなっていきそうなときに、とても良い記事を読むことができました。
もちろん、目の前の生徒ひとりひとりの状態を常に考えながら、その課題を解決していく方法を、これからも考えアドバイスしていければいいと思っております。
どうぞよろしくお願いします。
*FIELD AND NETWORK 発行:「科学」のカテゴリの最近の記事より
(また、素晴らしいインタビュー記事について、私の個人的な感想であることをお断りさせていただきます。)