梅雨空が続く毎日ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?生徒達はやっと試験の日々を抜け出して、「希望の夏」にむけてまっしぐらです。でも「辛い夏」を予感して、決意を新たにしている者もいると思います。
中野塾も、いろいろな生徒の「夏をどうする?」という思いに対する答えとして、「夏期講習」を準備しています。夏の予定を相談しながら、よりよい「夏の過ごし方」をしてください。
6月 | 29日(火)・30日(水) | 5週目でお休みです |
7月 | 19日(月・祝) | 通常通り授業を行います |
7月の「通常授業は21日(水)まで「土曜ゼミ」は17日(土)まで | 残り1週分は「保護者面談」と、中学生は「新みやぎ模試」にもあてたいと思います |
*「保護者面談」については、別紙の「申込書」をご覧下さい。お一人お一人に1時間の枠で設定いたしますので、実際には20日以降が大変混み合います。そこで、早めに7月の中旬頃から始めます。ご希望の日時をご記入の上7月10日(土)までご提出下さい。
*今回「新みやぎ模試」を中学生全員外部の会場で受けてもらうことにいたします。試験日は8月8日(日)です。詳細は後ほど各生徒に伝えます。試験料は7月分授業料に含まれておりますのでいただきません。なお、当日受けられない生徒は申し出て下さい。後日塾内で同一の試験を行います。
*夏休み期間中を利用して、「夏期講習」を行います。それぞれの「今」からスタートする「個別指導」の夏期講習と、それぞれの課題にあわせたプリントを行う「夏ゼミ」(中学生)を準備しております。詳しくは別紙をご覧下さい。
*8月の通常授業は後半2週間(8月18日(水)〜8月31日(火))で行います。授業料は毎月の金額の半分です。後日、またご連絡いたします。したがって、「夏期講習」を申し込まない生徒は7月22日から8月17日まで授業はありません。
*特に中3生など、部活も終えて受験に備え授業の変更を希望する生徒は早めに申し出てください。できるだけ要望に沿った形で9月からの時間割を作成したいと思います。
6月13日の深夜、日本の小さな宇宙探査機「はやぶさ」が、地球と火星の間で太陽を回っている小さな惑星「イトカワ」から帰ってきました。途中エンジンが故障したり交信不能になったりしながら、往復するのに7年間かかりました。そのトラブルを乗り越えてきた過程はまさに神がかり的だったようです。まったく未知の状況の中で、いろいろな工夫と知恵を絞り、幸運にも恵まれて飛行を続け、地球に戻って来られました。例えば、今回使用されたキセノンエンジンは、地球では1円玉を持ち上げるくらいの力しかないのですが、宇宙空間で使い続ければ、時速5,000㎞ほどにもなるものです。また「イトカワ」の砂を採取するときに、普通にシャベルで掘ると、重力が地球の10万分の1しかないので自分が宇宙にとばされてしまいます。そこで弾丸を打って、その舞い上がった砂をカプセルに入れるという方法も考えました。これらは、実際にはうまくいかなかったところもあったようですが、素晴らしい技術と知恵とのかみ合った工夫がいかに大切かを、あらためて考えさせられました。最後に地球の大気圏に突入する時、大切に持ち帰ったカプセルを投げ出し、自らは流れ星となって燃え尽きました。「はやぶさ」は自らを燃やしつくして、立派に任務を果たしてくれたのです。その成果はカプセルの中身だけでなく、その過程で私たちに教えてくれたことは計り知れないと思います。そしてそれを支えたのは、失敗してもなんとかそこからまた次の手を考えだしていった、現場の人間たちの努力なのでしょう。
私は、この小さな技術と知恵と工夫の結晶である「はやぶさ」の成功はこれからの日本の道を指し示しているように思います。このプロジェクトに参加した、日本の多くの科学者、技術者たちはおそらくは、小さい頃はテレビゲームが好きで、好奇心旺盛で、少しいたずら好きな子どもだったのではないかと思うと嬉しくなります。そして大人になっても、その延長のようにハラハラドキドキの毎日だったに違いありません。
今の中高生たちの話を聞いていると、「仕事」のイメージが貧困だと感じています。実際には、多様な仕事の中で自分にあった仕事を見つけだせるかも知れません。たとえ、自分がなりたい職業が無理でも、それに近いものがあるかも知れませんし、また別の世界が広がってくるかもしれません。子どもたちに、道はいろいろあるということ、その中にはワクワクするようなものもあるということ、そういう希望をもっと見せてあげられたら、と願っています。