2012年もいよいよ終わりになります。今年もいろいろなことがありました。これから社会に出て行く若い人たちにとっても、世の中に振り回されない確かな歩みで進んで行ってほしいものです。
年が明けて、入試が目の前にせまってくる受験生たちは、この先行きの見えない時代の中でひとまず目の前に迫ってくる入試をくぐり抜けなければなりません。ひとつひとつ自分の課題をこなしながら、まだ見ぬ未来に希望を持って自分の道を開いていってください。
新しい年もどうぞよろしくお願いします。
次のように通常授業を行います。冬期講習を受講中の方は、特に注意してください。
1月 | 1日(火)・2日(水)・3日(木) | 正月休みとします |
4日(金)〜 31日(木) | 通常授業を行います(※) | |
14日(月・祝) | 祝日ですが、通常授業を行います |
(※)1月4日(金)から1月の通常授業を開始いたします。特別に時間割変更の連絡を受けていない生徒は、これまでどおりの時間で来てください。なお、これにともなって、1月の5週目の休みはありません。
●中学生を対象に下記のように「新みやぎ模試」を行います
中1・2生 | 1月14日(月) | 9:00〜13:10 | 中野塾泉中央教室 |
中3生 | 1月6日(日) | 各会場 |
上記の日時に受けられない生徒は事前にご連絡ください。後日泉中央教室で受けられるように設定いたします。
● 高校1・2年生の希望者に模試を行います。
高校1・2年生の希望者には、塾でできる大学合格可能性判定のついた全国模試を1月中に行います。平日の来られるときに来て、各科目を順次受けてもらいます。
※中学・高校とも費用は教材費からまかないます。
先月の「お知らせ」で、仙台にある公立の中高一貫校についてと、そこで行われる「適性検査」と呼ばれる入学試験についてお話しいたしました。
もともと「中高一貫校」というのは首都圏や関西地区などの私立の学校では一般的な形式です。そのメリットのまず第一は、生徒にとって高校入試をやらなくていいことでしょう。さらに学校としては、中学と高校の教科内容の仕切りを取り払い、独自のカリキュラムのもとに授業を進められるということだと思います。多くの場合、高校の内容を早めに中学におろし、早い時期から大学受験のための勉強に取り組ませることができるようにさせているようです。
実は私もその中高一貫校の出身です。確かに中2の頃に因数分解をやり、中3の頃に今思えば高校の2次関数をやっていたような記憶があります。しかしそのことについて私は何の自覚もなく、ただ学校でやっていたのでやっていただけのことでした。それよりも私にとって、中高一貫校の形がありがたかったのは高校入試がなかったことです。つまり15・16・17歳の頃に膨大な自由な時間を与えてくれたことでした。このような仕事をしている私が言うのもなんですが、当時の私が費やしていた時間の第一がサッカーで、次に読書、三番目に勉強でした。つまり勉強に関してはまじめな学生ではありませんでした。本を読み世の中の仕組みを知り、文学書を読み人の心の不思議さを知ることのほうが、学校の「勉強」よりよっぽど大切だ、と思っていました。微分積分が私と何の関係があるのだ、「スイヘイリーベボクノフネ」が私にとってどういう意味があるのだと、今私が接している生徒たちがよく言っているようなことをいつも考えていました。でもそのときに読みあさっていた本たちから得たことが、今の私の底の核となっている部分にあることは確かです。つまり、私にとって中高一貫校が与えてくれたものは一般的にメリットと思われているものとは違って、大人の入り口で与えてくれた自由な時間でした。
もともと中学入試がいいか高校入試がいいかという議論はあまり意味のあるものとは思いません。その時の状況でどうにでも変わるし、その時何が起きるかわかりません。問題は、その学校に入った後、どういう毎日を送っていくかだと思います。現在中3生にとって高校入試が目の前に迫ってきていますが、志望校で迷っている生徒も何人かいます。でも一番大切なのは入ってからのことです。その高校に入って、その中で楽しく希望を持ってやっている自分をイメージできるか、ということです。つまり自分にとって、そのようにやっていけると思える学校なのか、ということだと思います。
来年もよろしくお願いいたします。