花が咲く季節がやってきました。時々、今までになかった暖かい日になったりすると春を実感でき、季節が巡ってきたなと思います。そういう日には、街路樹や庭先に咲いている花を見ながら散歩するのもいいですね。
4月の半ばを過ぎて、一部を除いて時間割がほぼ確定してきました。これから新たな気持ちで頑張っていきましょう。
4月 | 29日(月・祝)・30日(火) | 5週目で休みです |
5月 | 3日(金)・4日(土)・6日(月) | 祝日・休日ですが通常授業を行います |
29日(水)・30日(木)・31日(金) | 5週目で休みです |
○ゴールデンウィーク期間ですので、ご家庭の事情等で休まれる場合は、お早めにご連絡ください。その時は振替授業を設定いたします。また、修学旅行・野活などの季節です。休まれる生徒は早めに連絡してください。
★5月は小学生、高校生の希望者に模試を行います。
申込者のみ実施いたします。受験希望者はご連絡下さい。5月の都合のよい日に泉中央教室に来ていただき、それぞれのテストを行います。費用は、年三回までは教材費の中から負担いたします。小学生には「学力テスト」または「中学入試模試」です。「中高一貫模試」は4月に行いました。次は9月を予定しております。
4月から学校は新しい学年が始まりました。中野塾も、新しいメンバーが加わりながら、それぞれの生徒に合わせた授業を設定しスタートしています。その中で少し驚いたことがあります。高校入試の準備ために行っている「中3土曜ゼミ」でのことですが、普段の学校のテストではそれほどよい点を取っているわけではない生徒数名が、本人としてはかなりの高得点を取り続けていることです。おそらくその原因のひとつは、その本人たちが結構努力をして準備してきているだろうということと、もう1つは、私が見逃していた社会や理科で思いのほか実力があるということです。このまま、このゼミを利用し、この調子を続けていってもらえれば、必ずよい結果が出てくると思います。
あと、この「中野ゼミ方式」を、今年度から新たに、中1・2年生に採用した「中学テストゼミ」に参加している生徒の中に、自分の勉強のペースをつかみ始めた者もいるようです。
私は、この個別指導の塾を始めて30年近くなります。その中で最近、私が見過ごしてきたのではないかと思うことがあります。ひとつは、教える者の「驕り」と、もうひとつは、「学ぶこと」についての理解の浅さです。
私は一時、予備校の教師などもしながら、生徒たちに教科内容を理解させることに「自信」を持っていました。自分で言うのもなんですが、丁寧な説明と的を射た問題練習で「なるほど」と思わせることに喜びを感じていました。しかし、「なるほどわかった」と言ってくれる生徒の中のある部分は、それでも学力がなかなか伸びないままでいることに、私は悩みました。しかし、そこであることに気づいたのです。それは「学ぶ喜びを学ぶ者から半分掠め取っていたのではないか」ということです。
本来なら、どうしてこうなのかと悩みながら勉強していく中で、「そうか、こういうことか」と学ぶ喜びをかみしめていくところを、私が「ほら、こうだからこうなんだ」と教えてしまい、学ぶ者が踏んでいかなければいけない努力を「本人のため」という理由を付けて、とばしてしまいました。その結果、浅薄な理解と結論だけを求める姿勢を身に付けてしまう傾向になってしまっている、ということに気づいたのです。
そのようなことにならないためにと考えだしたのが「中野ゼミ方式」の授業です。これは私が数年前、ある私立中学の3年生の授業を1年間だけ引き受けることになった時に、実験的に確かめてみたやり方にもヒントがあります。それは、一斉授業は基本的な説明だけにして、あとはプリントを使って、それぞれが自分の手で次々に問題を解いていくというやり方です。科目が数学だったということもあって、かなりの手ごたえを感じることができました。
そこで塾として、本人の努力を引き出す学習環境をどう作ってき、身に付けていく過程をどう経験させていくか、ということを主眼にこのゼミの方式を始めました。ここでの主役は学ぶもの本人たちです。教える者が直接手を引っ張ったりしません。もちろん、分からないことは解説しますが、あくまで伴走者に徹します。つまり、勉強するのは本人ですし、その結果、合格するのも本人だということをはっきり意識してもらいます。そして、このゼミをとおして、学ぶことの喜びと自分に対する自信をしっかり握りしめて、将来の飛躍に備えていってほしいと願っています。