中野塾（泉中央教室）

中野塾 　　６月の予定

　初夏を感じさせる日があったかと思えば、雨の寒い日になったりして、最近は不順な天候が続きす。皆様いかがお過ごしですか？ ６月は、高総体・中総体が終わった後、すぐに中間テストになります。新しい学年が始まり、運動に勉強に精いっぱいがんばってほしいです。
　４月から始めた今年度の『中３土曜ゼミ』も、定期試験が近づいてきましたので、１５日と２２日は(水曜日の場合は１２日と１９日は)いつものテキストは行わず、それぞれの学校の定期試験の試験範囲に合わせたプリントを5教科分用意して、順次練習していきます。それぞれの生徒は試験範囲が分かり次第、早めに連絡してください。今年度から定期テストに備えて、内容を充実させた『中学テストゼミ』も、5教科の準備を早めに行いますので、参加している生徒は、試験日と試験範囲が分かり次第すぐに連絡してください。

■１･･･授業日・休講日などの確認　　　（対象：全塾生）

(※1)３日間とも振替授業を予定している生徒がおります。ご注意ください。
(※2)各学校の中間試験が近いので泉中央教室を自習室として開放いたします。午前10時より夕方5時まで、「中野塾」の生徒なら誰でも勉強しに来てかまいません。もっと練習したい部分があれば、置いてあるテキストからコピーして練習することもできます。ぜひ利用してください。

■２･･･樹木医・塚本こなみさんのこと

　５月初めの暖かい日に、栃木県の「あしかがフラワーパーク」に行ってきました。ちょう ど紫や黄色や白の藤の花が満開で、園内全体が藤の香りで満たされ、幸せな気持ちにさせてもらいました。１本の藤の木から枝を広げ、三百畳とか五百畳とか言われる藤棚から花が垂れている光景を見ると、よくぞここまできれいに咲かせたものだと、ただただ感心するのみでした。そのうちのいくつかは、他の場所からこの園内に移植させたものですが、それを成功させたのが、現在の園長である樹木医の塚本こなみさんです。
　現在浜松に住んでいて3人の子どもを育ててきた塚本さんは、そもそも造園家のご主人と結婚してから木と付き合い始めました。仕事を手伝っていくうちに、４２歳のときに日本で初めての女性の樹木医になり、その後は木を育てる会社を作ったり、全国からのいろいろな相談にのりながら、その土地の緑化運動に力を注いでいます。そういう日々を過ごしている塚本さんの木や人についての考えを、地元浜松に転入する子育てファミリー応援サイト「ようコソ浜松」で見ることができました。以下はそこからの抜粋です。

　樹木医として木と向かい合ってきた豊富な経験から｢子育てと木を育てるのは一緒のことです｣と言いきる塚本さん。「幼木の時には土壌をよくしてあげて、水・酸素・土壌微生物の中の善玉菌など、環境を整えてあげる。そして支柱を付けてあげる。でも、木の支柱は３年から５年でとってやらないと、支柱なしでは立っていられないように育ってしまう。要は、自分で生きる力をつけるってことなんです。」
　「心根って言葉があるでしょ。根本、根気、根幹…いろいろな言葉に「根」が使われているように、根がいいと木がきちっと育つんです。それをこんどは子育てに当てはめてみましょう、と。子ども自身でしっかり根を張って、自分の力でやっていく力を付けてやらないと。そして親は、家庭関係や生活のこと、食べ物をきちんとする。お金や物ではなく、一番大切なものを子どもに与える。木の仕事をやってみて、ああ、人も社会もみんな同じことだ…と思います。」
　「子どもは、産んだ以上は親が責任を持って育てるべきだと思っています。社会に責任を取ってもらえることではないです。今ある条件下で最善を尽くして工夫や努力をして子育てをしましょうよ。子育てに限らず、助けてもらうこと、与えてもらうことが当たり前になってしまってはどうでしょうか？与えられるよりも与える側の人にならないと。まず他者にお渡しする。他者にしてあげることから始めないとね。たとえ弱者といわれる立場にあっても人にしてあげることはいっぱいあるんですよ。そうすることで、支援してもらう一方ではなく、ともに生きる道を行けるようになります。」
　　「親という字はどう書きますか？『立っている木の横で見る』と書くでしょう。最終的に、親は『祈ること』と『見守ること』しかできないんですよ。」

　いつも木のこと、子どものことを考えてきた樹木医の塚本さん、珠玉の言葉です。