2015年もいよいよ終わりになります。今年もいろいろなことがありました。これから社会に出て行く若い人たちも、世の中に振り回されない確かな歩みで進んで行ってほしいものです。
年が明けて、入試が近づきつつある受験生たちは、不確かな時代の流れ中で、ひとまず目の前に迫ってくる入試をくぐり抜けなければなりません。ひとつひとつ自分の課題をこなしながら、まだ見ぬ未来に希望を持って、自分の道を切り開いていってください。 新しい年もどうぞよろしくお願いします。
1月 | 1日(金)〜 3日(日) | 正月休みとします。 |
4日(月)〜 31日(土) | 通常授業を開始します。(※) | |
11日(月・祝) | 祝日ですが、通常授業を行います |
(※)1月4日(月)から1月の通常授業を開始いたします。特別に時間割変更の連絡を受けていない生徒は、これまでどおりの時間で授業を行います。なお、これにともなって、1月の5週目の休みはありません。
○ 中3生で志望校の決定で最後で悩まれているか方がいらっしゃればご連絡ください。時間をとってご相談いたします。
● 中学1.2年生を対象に下記のように「新みやぎ模試」を行います。
中1・2生 | 1月11日(月) | 9:00〜13:10 | 中野塾泉中央教室 |
中3生 | ※ |
※ 1月10日(日)または1月31日(日)の、中3「新みやぎ模試」の会場模試を受けたい者はご連絡下さい。1回\3700をいただければ塾から申し込みができます。
今の中学生・高校生を見ていて気になることがあります。それは彼らの忙しさです。勉強に、部活にと、毎日追われるように過ごしています。特に高校生になると「課題」という期限付きの宿題が大量に出されます。でも、高校生活が、それを処理することに忙殺されている毎日でいいのかなと、と私は思います。彼らが忙しく勉強すること自体が問題なのではなく、それをこなしていく彼らの気持ちの中には、いろいろなことを考えていく余裕などないのではないかな、と思うからです。彼らには漠然とした将来に対する期待はあるのでしょうが、翻って考えてみると、それらを膨らませてあげられる手助け、具体的なビジョンを、私たちは指し示してあげているのでしょうか。
「学生は勉強するもの」という言い方はあります。それはそれとしていいのですが、「大人は働くもの」「大人は金を稼ぐもの」と言われると「それはそうだけど・・・」と思ってしまいます。もっと「みんなの中で生きていくこと」「他の人のためにしてあげられること」を、これから大人になっていく特に高校生には、考えてもらいたいことがいろいろあるのにと思うのですが。
10年以上前の新聞の記事で、宮城県は大学受験生の中の浪人生の占める割合が、近県に比べて多いというものがありました。そしてそれに対する解説として、受験勉強のスタートが遅いこと、仙台の高校生は仙台の大学になんとなく入れると思っていること、その現実に気づいたときはすでに手遅れで、より浪人生が増えてしまうということでした。当時、私も「なるほど」と思い、一般的にもそう思われていました。その後、公立高校でも大学受験に対する意識を高めるような指導とともに、家庭学習への取り組みも強化するようになってきました。私立の高校では部活の時間を削ってまで長い時間勉強を確保させるなど、対策が続きました。結果として、高校生たちはそれにうまく乗っていって、成果を挙げられればもちろん良いのですが、何かのちょっとした事が原因で、流れから外れてしまった子は回復するのにたいへんな苦労を必要としますし、精神的なダメージも大きいです。実際、中野塾でも、かつて中学のとき在籍していた生徒が、そのような事情で再び戻ってきた例もあります。
中野塾では、生徒一人ひとりをトータルに1人の人間としてみていきます。例えば中3生のそのほとんどがやっている「中3ゼミ」は、その1つのやり方です。
中学3年間5教科の内容を、「確認テスト」で4月の始めから順々に練習して、全体の復習を行っていきます。そこで、それぞれの各科目の得意・不得意なところが見えてきます。さらに、勉強の仕方、答案の書き方の不備な点、そこに現れるその人となりも、具体的に透けてみえてきます。その過程で、今その生徒が何をどのようにするべきかの方向性がはっきりしてきます。つまり私は、彼らが勉強していく上での伴走者として傍らにいつもいて、アドバイスを送る役割で接していくことができると思っています。
これからもよろしくお願いいたします。