あちこちで花が咲く季節がやってきました。寒さもひと段落して、今年も春を実感できる季節が巡ってきたなと思います。そういう日には、公園や近所の庭先に咲いている花を見ながら散歩するのもいいですね。
4月の半ばを過ぎて、一部を除いて時間割がほぼ確定してきました。
これからも新たな気持ちで臨んでいきましょう。
4月 | 29日(土・祝)・30日(日) | 5週目でお休みです |
5月 | 3日(水・祝)〜5日(金・祝) | 祝日ですが通常授業を行います |
29日(月)・30日(火)・31日(水) | 5週目でお休みです |
・ゴールデンウィーク期間に、ご家庭の事情等であらかじめ休まれることが分かっている場合は、お早めにご連絡ください、また、修学旅行・野外活動の季節です。休まれる生徒は早めに連絡してください。振替授業を順々に設定して、行っていきます。
私が今のような形の塾を始めて30年以上、北高森の教室を開いて20年以上、泉中央の教室を加えて10年以上が経ちます。その間、河合塾で中学生や高校生を10年間ほど教えたり、大学の付属の専門学校で「公務員試験対策」の授業を何年間か行ったりしていました。また、仙台の私立中学で中3の授業を1年間持ったこともありました。でも、私にとって「中野塾」で目指していることが、私のスタートであり、私の目標でもあります。
「中野塾」の案内書の冒頭で書いた「啐啄」(そったく)という言葉が、私の塾で目指そうとしていることを端的に表しています。
『中国の言葉で、語源は雛が殻から生まれるとき、雛が内側から殻をつつくのに呼応して親が外側からつつき、その協同作業から新しい生命が誕生するということからできた言葉です。転じて、師と弟子の呼吸のあった協同作業により新しいものを作り出し、弟子が育っていくことに使われます。』
つまり、大きな建物に何人もの「子供」を入れて、次々と「大人」を作っていくというイメージとは対極的な、もっと個人的で、もっと豊かな、一人ひとりが育っていく過程を見届ける、そういう場を考えています。
私が塾を始めた頃は「個別指導」という形はあまり知られていませんでした。学校以外での勉強は、学校の授業の少人数版としての塾か、または家庭教師という形がほとんどでした。つまり、家庭教師のような形で塾をやるというのはあまり見かけませんでした。しかし今では「個別指導塾」はひとつの形として一般的によくあるものになっています。
さらに、10年以上前に泉中央の教室を開くときに目指したことは「自習できる場の確保」でした。ちょうど河合塾でも教えている頃でしたが、その時は「予習・復習ができる場」が塾の中にあればいいのにと思っていました。例えば高校生たちは、図書館に行って「場所取り」をするために朝から並んでいたり、ファストフードで居心地悪そうにノートを開いたりしていました。自宅以外にゆっくりと落ち着いてずっと勉強できるところがありませんでした。これも今では「自習室完備」とうたう塾・予備校も増えてきたように思います。
そして今思うことは、「自習」の時間をどうやって中身のある「自主勉強」につなげていけるか、ということです。この答えの1つとして去年から始めたのが「Two Sundays」(定期試験対策の日曜日)です。もともと中学生には、補習用テキストとして、教科書に合わせたテキストを、5教科分渡します。そのうちメインで授業に使う科目の解答を抜いて、残りの科目、例えば社会・理科・国語は解答込みで「自分で自習してね」と言って渡します。しかし彼らはそれをうまく使いこなしていなのが現状でした。しかしこの「Two Sundays」で、定期試験の範囲の、その問題集の付属のテストを渡しやってもらうことによって、事前に社会・理科の問題集を学校の進度に合わせて自習しておかなければいけない、という理由をはっきりさせました。これをもとに、自分であらかじめやっておかなければいけない、と思う動機になってくれればいいと思っています。
どの科目をどのように教えていくかももちろん大切ですが、それ以前に、本人たちがいかにして自分の勉強を努力しながら作っていくか、その過程を見守ることが大事だと思います。これからは、そのために環境を整え、本人たちの状況を理解しながら、タイミングの良いアドバイスを、内容も含めて的確に入れられるか、にかかっていると思います。
これからもよろしくお願いいたします。