春の日差しを感じられるようになりました。もうすぐ桜もはじめ、いろいろな花が次々と咲き出すでしょう。
入試の季節も終わり、新しい学校・新しい学年に気持ちを新たにして、さらにがんばっていきましょう。
中野塾も新しい塾生を迎えて、これからもよりよい学習指導とは何かを追求しながら進んでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
4月 | 1日(日)〜 28日(土) | 通常授業を行います |
29日(日・祝)・30日(月・休) | 5週目で休みです | |
5月 | 5月 3日(木)・4日(金)・5日(土) | 祝日ですが通常授業を行います。 |
今年の受験シーズンも終わり、中野塾の高校受験生・大学受験生それぞれが頑張ってくれて、今年もほぼ8割の合格実績を出してくれました。でも毎年この時期に思うことですが、全員が100パーセント完全合格を目指すにしても、それぞれが挑戦して、ぎりぎりのところを受験していくので、正直なかなかそれは難しいことだと思います。そして彼らにいつも言うことがあります。「これで将来が決まったわけではないし、これからいろいろなことが必ず起こるので、それに備えて、今回の反省を必ず考えておこう。そしてそれを将来の糧にしておこう。」と。
さて数日前に、中野塾の卒業生のお母さんからメールをもらいました。彼は4年前の高校入試で、東京のICU高校に合格しました。もともと帰国子女なのでその「枠」で合格したのでした。
確かに、初めて中野塾に来た頃は日本語の発音がやや英語ぽかったことを覚えています。その後それは取れましたが、簡単な漢字も時々書けない、日本語の意味が怪しい、等々いろいろあって成績もさほどいいわけではありませんでした。ただもちろん英語の力は断トツでしたが。
やがて中3になり、どこの高校を受けるかという時期になり、「帰国子女枠でICUの高校に行けるかもしれない」ということになりました。私はもし入れても、そのあとは相当苦労するなと思っていました。学校は彼の可能性を見たのか、無事合格し、その後東京へ引っ越していきました。
しかしその年の夏に再び連絡があって、「化学が分からないので、夏休みの時に仙台に寄るので教えてください」と言うのです。実際に会って話を聞くと、予想していた通り、あまりいい状態ではありませんでした。私は「とにかく周期表の上から3段ぐらいまで覚えて、その意味を確認すること」と言って、塾の本棚にあった、化学の基本的な小さな参考書をあげたような気がします。
そして、3月にきたお母さんのメールによれば、その後一浪して医学部で有名な東京の大学に合格したという連絡でした。
「アメリカから帰国して何もわからない状態だった7年前、すがるような気持ちで先生のところでお世話になりました。高校に入ってからも春休みにご指導いただくなど、本当にありがとうございました。ずっと理数は苦手でしたが、先生のお蔭で『苦手だけれども好き』という気持ちがあったようです」
このメールを見て驚きました。高校では理数科目で苦労するだろうなということはわかっていました。しかしその彼が医学部に合格するなんて!
「好きこそものの上手なれ」ということの威力を改めて思い知らされました。
さて新年度にあたり、新中3生も高校受験に向けて新しいスタートを切ります。公立高校に合格しようと思うなら、ぜひ4月から「中3土曜ゼミ」に参加してほしいと思っています。概要は別紙に案内しておりますが、これは特に宮城県の公立入試を意識して、何年も続けている「中野塾のゼミ」のひとつの形です。
中3生になりたての生徒にとって「受験勉強はどうやればいいのか」というのが1つの悩みだと思います。もちろん今やっている学校の勉強に集中することがまず大事ですが、それとともに1・2年の復習を無理なくスタートし、受験レベルまでだんだんと引き上げていくことが、長い受験勉強を乗り越えていく上で大切になってきます。そのためにもこの「中3土曜ゼミ」が有効だと思います。特に1・2年に「習ったはずの」理科・社会をもう1度思い出し、そのときの事情で抜けてしまっていた部分の補強をし、本格的に始まる受験勉強に備えていくためにもそのような練習が必要だと思います。
新中3生の皆さん、始めは部活との両立が厳しいですけど、頑張っていきましょう。