大震災から一カ月以上が過ぎました。あの日から全く別の世界になってしまったような気がします。皆様はどのように感じていらっしゃるでしょうか?
ともあれ、日常の生活はもとに戻りつつあります。高校も順次授業が始められてきているようです。桜も咲き、木蓮、花みずきなどいつものように咲きだしています。季節は進んでいっています。この経験から私たち大人はもちろん、子どもたちも何かを感じ、何かの成長のきっかけをつかみ、進んで行ってもらいたいと思います。
さて、新しいメンバーを加えながら新年度を開始しております。5月には時間割もほぼ確定します。これからいよいよ本番のスタートです。今年度もよろしくお願いします。
4月 | 29日(金)・30日(土) | 5週目で休みです |
5月 | 3日(火)・4日(水)・5日(木) | 祝日・休日ですが通常授業を行います |
30日(月)・31日(火) | 5週目で休みです |
(※)ゴールデンウィーク期間ですので、ご家庭の事情等で休まれる場合は、お早めにご連絡ください。できるだけ振替授業を設定いたしたいと思います。 また、修学旅行の季節です。休まれる生徒は早めに連絡してください。振替授業の計画を設定してまいります。
私たちはいっしょに歴史的な大きな事件に遭遇しました。その時それぞれがいろいろな事情でそこにいました。しかし、大きな揺れを感じたのは同じだったはずです。その時、私たちは何ができ、何をしなければいけなかったのか、今になっても何度も反芻します。何を予測し、どういう行動をとるべきだったか、悔恨とともに思い出す人も多数いると思います。自然の大きな力に対して私たちは無力です。しかし、それに対して準備をすること、あらかじめその場合に備えて想像力を働かせ心構えをしておくことはできたはずです。自然の大きさに対して人の力はわずかなものです。しかしその無力さながらもそれを知り、知恵を働かせることが人間のできる唯一のそして大切な能力だと思います。大きな犠牲を払ってしまった以上、これを教訓に次のステップに昇るために、どのような暮らし方をするのか、そのためにやらなければいけない私たちのとるべき方向性が、今度は逆に見えてきたようです。
この大震災をうけて、私たちは何らかの暗黙の同意をみんな心の中に確認できたような気がします。それはたとえば「人のやさしさ」であったり、「自然の力の凄まじさ」であったりします。しかしその中で人間は、今だからこそ工夫しながら次の一段階上の世の中の仕組みを構築するイメージを作れるのではないでしょうか。
子どもたちの中には心の傷を持った者がいるかもしれません。大人でさえそうです。疲れきっていると思いますがお互いに暖かい気持ちを持って、生きていきましょう。子どもたちはこれをきっかけに何かをつかんで「勉強をがんばる」という気持ちになってくれることが一番うれしいですが、「人にやさしくしよう」と思ってくれるのもとてもうれしいことです。そういう気持ちで私も塾をやっていきます。
みなさん、次の社会のイメージを豊かに持って、進んでいきましょう。
余震ができるだけ早く収まることを祈ります。