新しい年が始まりました。寒さが厳しい日が続きますが、今年は平穏で良い年でありますようにと、本当にそう思います。
大学受験生はセンター入試も終わり、この春からどこの大学に通うか決定していく最終段階です。これまで積み重ねてきたことを思い出し、自信を持って試験場に向かってください。
高校受験生たちは、おそらく入学試験というものは初めてだと思います。たぶん、緊張が日に日に増していると思いますが、なにも完璧な答案を書く必要はないのです。合格答案を書けばいいのです。いつもの模試のように多少間違ってもかまわないということです。始まってしまえばいつもと同じ、目の前の問題を解いていけばいいです。今までやってきたことを思い出して頑張ってください。
1月 | 30日(月)・31日(火) | 5週目ですが通常授業を行います(※▼) |
2月 | 11日(土・祝) | 祝日ですが、通常授業を行います |
12日(日) | 自習エリアを開放します(※▽) | |
29日(水) | 5週目で休みです |
(※▼)正月三が日をお休みとしましたので、30日(月)・31日(火)は月4回の授業数を確保するために授業を行います。
(※▽)学年末試験や入試などが近いので、泉中央教室の自習エリアを午前10時より午後5時まで開放いたします。普段平日には利用できないことが多い中学生などは、テストに備えて是非利用してください。
年明け以降、授業時間の変更や、振替授業などが多くなっております。授業日時を間違わないよう注意してください。
4月からの新年度は中学の教科書の大幅改訂の年です。かつての「ゆとり教育」から方向を変え、その時に高校に先送りした内容がまた戻ってきます。理科の「イオン」や「遺伝」について、または社会の「日本地理」「世界地理」の一部の地域だけの学習内容が、再び日本全部、世界全部の学習に戻ります。そのほかの科目も内容が増え、その影響で各教科の教科書は厚くなり、量・質ともに重くなります。
この変更の背景には数年前から指摘されていた、いわゆる「低学力」の問題があります。しかし、教科内容を多くそして深くすればそれで学力も上がるとは私には思えません。むしろ逆で、「知りたい」という気持ちをいかに育てるか、物事を追及していくときの判断力、想像力をいかに育てるか、抽象的な論理をいかに頭の中に組み立てられるか、の訓練が必要になってくると思います。さらにそのことをまとめられる力、人に伝えられる力が大事になってきます。そのように育っていく中で様々な知識が組み合わさって人として「大人」になっていくのだと思います。そういう「人づくり」の観点がなければ知識で頭の中を満たしたとしても人として育たないのではないかと思います。学力とは知識の量ではありません。問題にあたったときの判断の豊かさだと思います。その判断に正解、不正解はありません。その子どもの持っている想像力と分析力、そして個性の総体としての判断の豊かさだと思います。この改訂が単なる知識の詰め込みの増加に終わるのでなく、自分を引き上げる力と、人間に対する興味、社会に対する好奇心を育て成長していくきっかけになってくれればと思います。
現在、中3生は高校入試の直前です。今私は彼らに5教科を個別対応で教えています。そうなると各教科の内容を越えてそれぞれ一人ひとりの勉強に向かう個性が見えてきます。全体をどこまで見えているか、細かいところに目がいくか、または問題を解くときの瞬発力、持続力、数や言葉に対する敏感さ、想像力、構成力など、その生徒の個性が浮かび上がってきます。この子はこういう才能があったのかと驚かされることもあります。今私は伸びていく子どもたちの真っただ中にいるのだということを実感しています。あともう少しです。目標に向かって最後まで駆け抜けましょう。
できればこの生徒達全員が、この高校入試を通してさらに自分を伸ばし、偶然も味方にして良い結果に結びついてほしいと願っています。