中野塾（泉中央教室）

中野塾 　　７月の予定

　震災から百日が過ぎ、季節は夏になろうとしています。皆様、お元気ですか？いろいろと解決されないことがたくさんありますが、これを機会に私もいろいろ考えながら、地道に進んで行きたいと思っています。
　夏休みが近づいています。高校生たちは「今年の夏休みはほとんどない」と言っています。異例づくしの夏になりそうです。中野塾も生徒達の要望に合わせた「夏期講習」を用意したいと思いますのでよろしくお願いいたします。

■１･･･授業日・休講日などの確認　　　（対象：全塾生）

*「保護者面談」については、別紙の「申込書」をご覧下さい。お一人お一人に1時間の枠で設定いたします。実際には20日以降が大変混み合いますので、早めに7月の中旬頃から始めます。ご希望の日時をご記入の上７月9日（土）までご提出下さい。
*今回「新みやぎ模試」を中学生全員外部の会場で受けてもらう予定です。試験日は8月7日（日）です。詳細は後ほど各生徒に伝えます。試験料は教材費などに含まれておりますのでいただきません。なお、当日受けられない生徒は申し出て下さい。後日塾内で同一の試験を行います。
*夏休み期間中を利用して、「夏期講習」を行います。それぞれの「今」からスタートする「個別指導」の夏期講習と、それぞれの課題にあわせたプリントを行う「夏ゼミ」(中学生対象)を準備しております。詳しくは別紙をご覧下さい。
*8月の通常授業は後半2週間（8月18日(木)〜8月31日（水））で行います。授業料は毎月の金額の半分です。後日、またご連絡いたします。 「夏期講習」を申し込まない生徒は７月22日(金)から８月17日(水)まで授業はありません。
*特に中３生など、部活も終えて受験に備え授業などの変更を希望する生徒は早めに申し出てください。できるだけ要望に沿った形での時間割を作成したいと思います。

■２･･･「震災ユートピア」　

　先日、中学・高校の同期会に出席するため東京に行ってきました。30数年ぶりでした。私は東京の中高一貫校の出身です。一般的には「進学校」として知られていますが、その内実は「とことん自由」な学校でした。そこで６年間十代を過ごした私にとって、今でもこの「自由の感覚」は、私のかけがえのないエネルギーの源泉だと思っています。
　さて、私がその同期会に今回初めて出席した理由は二つあります。まず一つは、この震災での仙台の様子と、そこで私が感じた事をぜひ昔の仲間に伝えたいと思ったからです。それは「震災ユートピア」という言葉です。これはアメリカの社会学者レベッカ・ソルニットの『災害ユートピア』（原題『地獄にできた楽園』）からきたものです。その本の中で、大災害の後に起きるのは「パニック」ではなく、被災した人たちの中に自発的に生まれる「相互扶助」の気持ちと、それによってできあがる「ユートピア」のような状況であると実例を挙げて説明されています。そしてこのことこそ、震災後1カ月ほどの間に私が感じていたことで、最近この言葉に出会って「その通り」と思えたのです。ほとんど物のないスーパーに並んでいても、妙に人々が優しかったり明るかったりしているのを感じました。またお互いに足りないものを融通しあったりして、みんな利他的な気持ちに溢れていたような気がしました。私は同期会で、被災された人たちの悲惨な状況とともに、そのような面もあったということ、そしてそのような「人間の善良さ」を感じることができたことは、今までの暮らし方に対する反省とともに、新しくこの社会を前に進めていくいい機会になるのではないか、ということを話しました。
　同期会に出席した理由のもう一つは、現在業界2位の東京のJ信用金庫の理事長に昨年なったばかりのY君に会うことでした。ご存じの方もいらっしゃるかと思うのですが、「原発に頼らない安心できる社会」という脱原発宣言をこの４月に会社のホームページに公開し、すでに会社としても30%の節電を実現し、自然エネルギーに対する投資への資金面の応援、被災地の信用金庫の社員の受け入れなど、金融機関のトップとして勇気のある行動だと注目していました。なかなか、マスコミには取り上げられなかったらしいのですが、あるところの取材が動画サイトに投稿されると、全財産を移しますという人が現れるなど、一部ですが広く知られるようになりました。その当時、私は彼を知ってはいましたが友人と言えるほどではありませんでした。しかし再び会ってみて、その腰の低さと、思っていることを素直に話す態度に「なるほど」と思ったりしました。
　今回の東京行きはその他にもいろいろな「出会い」がありました。また、震災後の状況に不安を感じていた私を元気にもさせてくれました。