2020年もいよいよ終わりが近付きました。いろいろなことがありましたね。
これから社会に出て行く若い人たちは、今起きていることに振り回されずに確かな歩みで進んで行ってほしいと思っています。
年が明ければ迫ってくる受験の門をたたくために、いよいよ準備も大詰めです。そして、未来に希望を持って、自分の道を切り開いていってください。
新しい年もどうぞよろしくお願いします。
1月 | 1日(金)〜3日(日) | 通常授業は休みです |
4日(月)〜 | 通常授業を開始します | |
11日(月・祝) | 祝日ですが、通常授業を行います |
※ 1月の5週目の休みはありません
2020年は「激動の1年」と言ってもいいでしょう。皆さんもいろいろなことを考えながらこの一年を過ごしてきたと思います。私も4月の時点で皆さんに周りをよく見ておくように、と言いました。あれから、日本はどうなりましたか?世界はどうなりましたか?そしてあなたの周りの人たちはどうでしょうか。
あなたは大事な時に生きた目撃者です。そしてこの世の中の変わり目の体験者です。そしてこの体験でこれからの生き方を考えたりしたでしょうか?私もいろいろなことを考えさせられました。そしていろいろなことがわかってきました。このままでは立ちゆかなくなってしまうところがあちこちに出てくるだろう、世の中のやり方が変わることが求められている、ということでしょうか。
最近になってこのコロナについての本がいくつか出版されるようになってきました。その中の一冊で内田樹さんが編集して文章も書いている「ポストコロナ期を生きるきみたちへ」(晶文社)という本です。内田氏は前書きに次のように書いています。
・・中高生たちはこの「歴史的な転換点」以後の世界を、これから長く生きなければなりません。彼らに「生き延びるために」有益な知見や情報を伝えることは年長者の義務の一つだと僕は思います。・・
そして30代から70代の各界の方たちが文章を寄せています。ぜひ読んでみてください。
あなた達に向けて書かれた本です。
先日、作家で大学教師でもある髙橋源一郎さんが、ラジオでこんなことを言っていました。
「本を読むということは、知らないおじさんの話を聞くことと同じだね。自分が知らないことや経験したことのない話を聞かせてくれるおじさん。知らなかったことだから、ついおもしろくて聞いちゃうよね」
そして「年をとっても本を読むときは知らないおじさんに話を聞く若者になれる。」と。
先生の話ではなく、知らないおじさんの話を聞くつもりで本を読んでみてください。たくさんの情報がかけめぐる毎日ですが、本を読むと言うことは必ず自分の力になりますよ。
私はいつも受験の話ばかりでしたが、知らないおじさんの話、冬休みに1冊だけも読んでみませんか?勉強にも身が入るかも知れません。ご家族の方にも薦めてください。
いよいよ最後の勝負のときになりました。本当によく頑張ってきました。今まで積み上げてきたものを焦らずに素直に表現して、自分はここまでやれる、ということを示してください。いろいろうまくいかずに悔しいこともあると思いますが、ひとまず今の時点はここまではやれるというポジティブな評価を自分に与えて先に進みましょう。 そのあとはここからスタートと思って高校生活を始めてください。3年間という高校生の時期を明るくしていくために、頑張ってください。