新学期も始まってしばらくたち、特にこの春、新たに学校に入学した生徒たちはそろそろ新しい友達もでき始め、学校の授業にも慣れてきたところだと思います。 6月は、各学校とも中間テストを予定していると思われますが、日時・時間割・試験範囲がわかり次第、できるだけ早くご連絡いただけるとありがたいです。
中学生には、勉強の進み具合やその生徒の状況に合わせて必ず宿題を出しておりますが、最近何人かの保護者の方々から、次のような問い合わせがありました。それは家庭である程度その宿題を教えてかまわないかというものでした。それ自体は一向に構いませんし、むしろそうしていただいたほうがテストの結果だけではわからない、本人が今抱えている課題を見ることができると思います。 ただし、そのときに気をつけていただきたいことがあります。それは『結果(答え)だけを教えてしまう』ことは避けていただきたいということです。そうすることによって、自分で勉強しようとするせっかくのきっかけを失ってしまうことにつながります。勉強とは『自分で答えを導き出す過程を練習すること』だと私は考えております。それは、自分で考えたり調べたりすることです。そのために例題があり、辞書があり、参考書があり、そして教える者がいます。最近の子供たちに見られる傾向ですが、知らないことやったことのないことに出会うと、はたと止まり「答えを教えてください」という顔になる。そこで、教える者はアドバイスだけを与えて、もう一度押し返すことが必要だと思います。保護者の方々にもぜひそうしていただけるようお願いいたします。子供たちが、将来自分で判断し自立していけるための練習ができるよう、またそのきっかけを見つけ出せるような練習ができるような方向へ、ともに導きたいと思います。
なお、今回から「通信欄」を作りましたので、何かお気づきの点、ご相談などがございましたら遠慮なくお聞かせください。