夏休みも残り数日になって、子供たちはそろそろ宿題の仕上げに拍車がかかる頃でしょう。この夏休みの成果はいかがだったでしょうか。おそらく完璧に予定通りにこなせた者はいないと思います。しかし、この期間を通して何か一つでも手に入れたもの、変わることができたものをつかんで、これからの秋の飛躍につなげることができたらと期待しています。
7月の前半で、新学期初めの定期試験の結果が出そろいました。それぞれにそれぞれの結果があり、それぞれになぜそうなったかの理由があります。私もひとりひとりのその「理由」を確認し、次につなげるための指導を、保護者面談の中で考えてまいりました。
順調に実力をつけその結果もついてきている者、実力がついてきているのは教える側として実感しているけどまだ結果に表れていない者、実力はあるのだけど点に表れない者、やっと「勉強」が今始まった者、など様々です。でも私にとって気になる者は、足踏み状態が続いている者です。もちろん、毎週きちんと授業に楽しく通ってもらえれば必ず実力がついていきます。しかし、それが点数に表れてくるかは、また別の要素が加わります。
技術的な面で言えば、試験準備の段階でいつ頃から何をどのように勉強して、試験当日まで積み上げ練習していくかでしょう。でもこの点に関しては、それを意識してこちらも授業を行いますし、様々なプリントを出したり、家での勉強のアドバイスを行ったりしています。それとはまた別の面、つまり本人の成長過程での「今の時期」に大きく左右されることがあると思います。たとえば「部活中心の生活」をしていると、勉強が二の次、三の次となることが多く、集中力に欠けた答案を作ってしまいます。または、「友達関係の不安定さ」「独立心からくる反発」「依存心からくる指示待ち状態による自主性のなさ」など、成長過程に起きる様々な不安定要因がその生徒に反映し、影響していきます。でもそういう中で、集中すること、持続すること、反省しながら自分で前に進むことを学んでいくのだと思います。成長は常に順調には進みません。行きつ戻りつしながら伸びていきます。そしてそれにつられて学習状況も行きつ戻りつ伸びていくのでしょう。そこで、停滞している状況の原因を考えながら、また進んでいける「きっかけ」を探してやるのが、私たちの役割だとも思っています。これからも保護者の方々とご相談の上、彼らを前に進ませてやりたいと思いますので、よろしくお願い致します。